ACH SEC コードの概要

Standard Entry Class (SEC) コードは、顧客またはビジネスが ACH 取引をどのように許可したかを示す 3 文字のコードです。SEC コードは、ACH ネットワークの管理機関である Nacha によって定義および維持されています。

ビジネスは、不審請求の申請が発生した場合に ACH ダイレクトデビットの規則と適切な許可の証拠への準拠を確保するために、デビット取引を開始する際に正しいコードが使用されていることを確認する必要があります。ビジネスは、ACH ダイレクトデビットの規則に基づき、各 ACH 取引に適切な SEC コードを示す責任を負います。

Stripe は現在、ACH デビット用に 4 タイプの SEC コードをサポートしています。同意書の収集方法を指定しない場合、Stripe はデフォルトで、消費者向け銀行口座には WEB を使用し、ビジネス向け銀行口座には CCD を使用します。

ACH ダイレクトデビットの規則および適用法に基づく同意書の要件は、収集される同意書のタイプによって異なります。ACH の同意書の要件への準拠に関するこのページの情報は、一般的なガイダンスであり、法律上のアドバイスではありません。該当する同意書の要件が不明な場合は、お客様の義務について専門家にご相談ください。

WEB (インターネットにより開始される / モバイルのエントリー)

このコードは、インターネットまたはモバイルデバイスを使用して取引を開始するときに、消費者の口座へのエントリーを開始するために使用されます。特に指定がない限り、WEB がデフォルトになります。WEB 取引の返金処理には PPD の SEC コードが使用されます。

CCD (コーポレートクレジットまたはデビットのエントリー)

このコードは、ビジネス間の支払いを容易にするために使用され、許可のタイプにかかわらず、account_holder_type=company が指定されたすべての PaymentMethod への支払いに適用されます。

PPD (事前準備された支払いと入金)

このコードは、顧客からの書面での継続的または 1 回だけのエントリーの許可に基づいて、消費者の口座へのエントリーを開始するために使用されます。顧客の許可は書面によるもので、署名済みであるか、その他の方法で認証済みである必要があります (つまり、以前に提供された書面による許可に対して電話を使用するなど、顧客の身元と同意を確認します)。許可には、オンラインの同意書に必要な情報を含める必要があります。また、許可のコピーを顧客に提供する必要があります。

PPD デビットを開始するには、オフラインの顧客の同意を使用して同意書を作成する必要があります。これを行うには、オフラインの顧客の同意を使用して PaymentIntent または SetupIntent を確定し、以下に示すように collection_method=paper 同意書オプションを指定します。

curl https://api.stripe.com/v1/payment_intents/
{{PAYMENT_INTENT_ID}}
/confirm \
  -u "
sk_test_BQokikJOvBiI2HlWgH4olfQ2
:" \
  -d "mandate_data[customer_acceptance][type]"=offline \
  -d "mandate_data[customer_acceptance][accepted_at]"=1647448692 \
  -d "payment_method_options[us_bank_account][mandate_options][collection_method]"=paper

TEL (電話により開始されるエントリー) ベータ

このコードは、電話で許可が提供された際に、消費者の口座へのデビット取引を開始するために使用されます。TEL デビットは現在、プライベートベータです。電話で消費者の口座への口座引き落としを開始する場合は、Stripe サポートにお問い合わせください。

電話により開始される支払いの要件

ビジネスが電話による ACH 支払いを受け付けている場合、Stripe は単独の TEL ACH デビット取引をサポートします。永続的な許可が行われている場合や、継続取引をサポートする場合は TEL エントリーを使用しないでください。TEL エントリーには、これらの支払いを受け付けて処理する前に、満たす必要のある独自の Nacha 要件があります。

既存の関係

TEL エントリーは、以下の場合にのみ使用できます。

• お客様と顧客に、以下を意味する既存の関係がある。
  • お客様と顧客との間で、商品またはサービスの提供に関して書面での契約が締結されている。
  • 顧客が過去 2 年以内にお客様の商品またはサービスを購入したことがある。
• 顧客との関係はまだないが、顧客がお客様への電話による通話を開始した。

顧客とお客様の関連会社との既存の関係は、お客様と顧客との間の既存の関係として十分ではありません。

確認

顧客の身元 (氏名、住所、電話番号など) を確認するために、ビジネス上妥当な手順を確立して実装する必要があります。さらに、顧客が提供した金融番号が有効であることを確認するために、ビジネス上妥当な手順を確立して実装する必要があります。

許可の要件

口座へのデビットエントリーを開始する前に、顧客からの口頭による明確な許可が必要です。許可には、オンラインの同意書に必要な情報と、顧客が問い合わせに利用できる電話番号を含める必要があります。

さらに、お客様は、(通話の記録に関して適用される州法に従って) 顧客の口頭による許可を録音するか、顧客の銀行口座からの初回の引き落としの「前に」顧客の許可についての書面での通知を顧客に提供することにより、許可を取得する必要があります。

単独の TEL エントリーでは、口頭による許可を録音する代わりに書面での通知を提出する場合は、その通知の提供方法 (メール、郵送など) を示す必要があります。