今後の要件の更新

必要な確認情報の変更と、この変更が貴社で構築済みの Stripe システムに及ぼす影響について、詳細をご紹介します。

決済に関する規制の目的は、マネーロンダリング、不正利用、脱税などの犯罪の防止を促し、より安全かつ安心な金融エコシステムを構築することです。世界中の金融規制当局は、特定のタイプのビジネスと、そのようなビジネスを最終的に所有、管理、または運営する個人を対象として、本人確認情報の収集、確認、保持が確実に行われるように、本人確認要件を強化しています。このような要件は、金融サービスの規制当局、カードネットワーク、その他の金融機関により頻繁に更新されます。

このガイドは、今後の変更の概要を示すものであり、最も重要な変更内容を強調表示しています。要件をすべて網羅したリストについては、必要な確認情報を参照してください。

Stripe の導入方法を変更するには、Custom アカウントの登録ソリューションをご覧ください。

プログラム:

「最終更新日: 2023 年 1 月 4 日」

変更点

連結アカウントから収集される必須情報: 個人事業主、非営利団体、一人会社である LLC から収集する必要がある情報を更新し、未成年者が開設したアカウントについて法定後見人の同意を取得する方法を簡素化します。さらに、すべての法人タイプでアカウント担当者の電子メールが必須になり、政府機関と公開企業については変更されました。
事業情報を検証し、詳細な検証レスポンスを新たに提供する方法: 有効な事業情報の基準を更新し、提供された情報を承認または検証できない場合の新しい検証エラーコードを導入します。
納税者番号 (TIN) を検証するしきい値: Custom アカウントと Express アカウントの場合、現在の連邦税報告基準に合わせて、TIN を検証する決済額のしきい値を引き下げます。
明細書表記と明細書表記のプレフィックスを事前入力する方法: 明細書表記が提供されない場合、連結アカウントのビジネスプロフィール名、ビジネス URL、または法人名のいずれかを使用するように事前入力ロジックが変更されました。

これらの変更は、アメリカでリクエストされた card_payments ケイパビリティを持つすべてのユーザ―に影響します。

連結アカウントから収集される必須情報

収集される新しい情報と API に追加された新フィールド:

company.structure が sole_proprietorship および single_member_llc である企業は、ビジネスの住所 (「会社の住所」) を提供する必要があります。ビジネスの住所が代表者の個人の住所と同じ場合、連結アカウントは両方に同じ値を提供できます。
company.structure が government_instrumentality、tax_exempt_government_instrumentality、governmental_unit、public_company、public_corporation、public_partnership の法人は、アカウント代表者のメールアドレスを提供する必要があります。この要件は現在、すべての法人タイプに適用されます。
未成年者が開設したアカウントについて法的後見人の同意を取得する方法を簡素化するために、Persons API が更新され、法定後見人による Stripe 利用規約への同意を記録するために legal_guardian と additional_tos_acceptances フィールドが追加されました。アカウント代表者の生年月日により、その個人が未成年であることが示されている場合、本番環境利用の申請前に、legal_guardian を追加するための要件がトリガーされます。

ビジネス情報を確認し、詳細な検証レスポンスを新たに提供する方法

すでに収集している情報の更新

連結アカウントに次の情報をリクエストします。

フィールド	更新された要件	その他の考慮事項
アメリカに居住する代表者から収集される SSN または ITIN	すべてのアカウントタイプの登録時に必要な末尾 4 桁 (Custom と Express の連結アカウントを含む)	これは、Standard 連結アカウントの現在の動作です
アメリカに居住する代表者から収集される SSN または ITIN	アカウント登録時に末尾 4 桁の検証に失敗した場合、代表者はアカウント登録時に 9 桁すべてを提供する必要があります。
アメリカに居住する代表者または所有者から収集される SSN または ITIN	決済額が 50 万ドルを超えた場合、全 9 桁が必要です	代表者は、組織のコントロール、管理、指示に重大な責任を負う個人と定義されます。また、Stripe の規約に同意する権限を組織から与えられています。代表者の場合、アカウントに所有者の記載がない場合に限り、決済額が 50 万ドルを超えたときに全 9 桁が必要です。

新しい確認エラーコード

連結アカウントが提供する情報を当社で確認できない場合、検証レスポンスの詳細を requirements.errors 配列に新しいエラーコードとして表示します。こちらのドキュメントをご覧ください。

同期エラー

フィールド	新しいエラーコード	エラーメッセージ
商品の詳細	`invalid_product_description_length`	商品の説明は 10 文字以上にしてください。
商品の詳細	`invalid_product_description_url_match`	商品の説明は URL と異なるものにする必要があります。
(完全) 明細書表記	`invalid_statement_descriptor_length`	明細書表記は 5 ～ 22 文字にしてください。
(完全) 明細書表記	`invalid_statement_descriptor_business_mismatch`	明細書表記はビジネス名、法人名、または URL に類似している必要があります。
(完全) 明細書表記	`invalid_statement_descriptor_denylisted`	明細書表記に総称的な表記や既知の表記を使用することはできません。
(短縮) 明細書表記	`invalid_statement_descriptor_prefix_mismatch`	明細書表記のプレフィックスは、明細書表記、ビジネス名、法人名、または URL と共通点があるものにする必要があります。
(短縮) 明細書表記	`invalid_statement_descriptor_prefix_denylisted`	明細書表記のプレフィックスとして、総称的なものや既知のものを使用することはできません。
LE ビジネス名	`invalid_company_name_denylisted`	総称的なビジネス名やよく知られているビジネス名は使用できません。
ビジネスプロフィールの名前 (DBA)	`invalid_business_profile_name_denylisted`	総称的なビジネス名やよく知られているビジネス名は使用できません。
ビジネスプロフィールの名前 (DBA)	`invalid_business_profile_name`	ビジネスプロフィールの名前は、認識できる単語で構成する必要があります。
個人の生年月日	`invalid_dob_age_under_minimum`	年齢は 13 歳以上である必要があります。
個人の生年月日	`invalid_dob_age_over_maximum`	生年月日は過去 120 年以内である必要があります。
個人の電話番号	`invalid_phone_number`	電話番号が有効ではないようです。入力形式が正しいことを確認してください。
LE ビジネスの電話番号	`invalid_phone_number`	電話番号が有効ではないようです。入力形式が正しいことを確認してください。
会社の納税番号	`invalid_tax_id_format`	納税者番号は、ダッシュなどの特殊文字を含まない 9 桁の固有の数字である必要があります。
URL	`invalid_url_format`	https://example.com ような形式で指定してください
URL	`invalid_url_denylisted`	汎用的なビジネス URL は使用できません。

非同期のエラー

フィールド	新しいエラーコード	エラーメッセージ
URL	`invalid_url_website_inaccessible`	この URL に接続できませんでした。URL が利用可能であり、正しく入力されていることを確認するか、別の URL を指定してください。
URL	`invalid_url_website_business_information_mismatch`	ウェブサイトのビジネス情報は、Stripe に提出した詳細と一致している必要があります。
URL	`invalid_url_website_incomplete`	お客様のウェブサイトには、必須情報の一部が不足しているようです。必須情報の詳細をご確認ください。
URL	`invalid_url_website_other`	指定された URL ではお客様のビジネスを確認できませんでした。URL が正しく入力されていることを確認するか、別の URL を指定してください。
URL	`invalid_url_web_presence_detected`	ウェブサイト、アプリ、ソーシャルメディアページ、オンラインプロフィールを使用して商品やサービスの販売を行っているため、ビジネスの URL をお知らせいただく必要があります。

納税者番号 (TIN) を確認するしきい値を更新しました

フォーム 1099-K、1099-NEC、1099-MISC に関する IRS の報告しきい値に合わせるため、Stripe は TIN を確認するしきい値を、決済額が 600 ドルに達した時点、または最初の請求から 30 日以内のいずれか早い時点に更新します。

Stripe が明細書表記と明細書のプレフィックスを事前入力する方法

指定しない場合、明細書表記は提供された次のフィールドを使用して事前に入力されます。フィールドは以下の順に使用されます: business_profile.name (「商号」)、 business_profile.url、法人名 ( individual.first_name + individual.last_name または company.name)`。さらに、明細書表記のプレフィックスが提供されない場合、明細書表記の最初の 10 文字から事前入力されます。