Stripe Managed Risk
Stripe 連結アカウントのマイナス残高から生じる損失からプラットフォームを保護しましょう。
Stripe Managed Risk は、クレジットリスクと不正利用リスクの継続的な監視と軽減を含む、プラットフォーム向けのエンドツーエンドのビジネスリスク管理ソリューションです。さらに、Stripe は、連結アカウントで回復不能なマイナス残高が発生した場合の損失リスクを引き受けます。
Stripe は連結アカウントのリスクを管理する際に、リスクシグナルを監視し、観測されたシグナルに対応してリスク介入を適用して、マイナス残高の回復に努めます。連結アカウントの回復不能なマイナス残高について、貴社は責任を負いません。
Stripe Managed Risk のコンポーネント
Stripe Managed Risk には次の 3 つのコアコンポーネントがあります。
- スクリーニングと検出
- 監視と軽減
- マイナス残高に対する Stripe の責任
スクリーニングと検出
プラットフォームに新しい連結アカウントを登録すると、Stripe は事前にリスクベースのアカウント登録チェックを多数実施します。これらのチェックは、Stripe の法令遵守基準と規制基準に従っていることを検証し、不正利用やクレジットリスクのシグナルを特定するのに役立つものです。
プラットフォームや連結アカウントが提供する商品やサービスに関連する規制に従うために、アカウント登録に追加の確認を導入することができます。
監視と軽減
リスクシグナル (KYC、取引データなど) を継続的に監視し、クレジットリスクや不正利用のリスクをもたらす可能性のある連結アカウントを特定します。また、機械学習モデルや Stripe リスクチームの手動レビューなど、自動化されたプロセスを使用しています。Stripe はリスクの高いビジネスへの介入を自動化して、不正利用と損失のリスクを軽減します。たとえば、Stripe のプロセスでは、損失の増加、チャージバック率の急上昇、返金など、さまざまなシグナルに対応して、リスクの高い連結アカウントにフラグを立てる場合があります。これに対応して、Stripe はリスクエクスポージャーを減らすために多数の介入のいずれかを用いて、そのアカウントに的を絞った対策を実施する場合があります。Stripe が行うリスク介入としては、主に次のようなものがあります。
- 機能の変更: リスクシグナルに対応して、Stripe は入金を遅らせたり、一時停止したり、連結アカウントの支払い処理機能を一時停止したりする場合があります。
- リザーブ: リスクシグナルに対応して、Stripe が連結アカウントの残高にリザーブを確保する場合があります。これは、一定金額か、または取引金額のパーセンテージになります。
- アカウントの登録解除: ビジネスによって Stripe または貴社のプラットフォームに重大なリスク (利用規約違反や不正利用など) が生じるという極端な状況では、Stripe が連結アカウントを無効にすることがあります。
マイナス残高に対する Stripe の責任
連結アカウントに対して Stripe がマイナス残高の債務を負うオプションを利用する場合、Stripe はそれらの連結アカウントの回復不能なマイナス残高による損失のリスクを引き受けます。特に、Stripe が連結アカウントの回復不能なマイナス残高をプラットフォームアカウントから差し引くことはありません。
Stripe Managed Risk を使用するための要件
Stripe Managed Risk には以下の要件が適用されます。
- Radar: 連結アカウントの取引に対して Radar を使用する必要があります。(Stripe の支払い処理の表示料金を支払うユーザーの場合、 Radar が追加コストなしで含まれます。)
- 支払いタイプ: ダイレクト支払いを使用する必要があります。
- ** 連結アカウントのカウント登録:** 連結アカウントのアカウント登録時は、Stripe のホスティング登録か、埋め込みのアカウント登録コンポーネントを使用する必要があります。Stripe がマイナス残高に対する責任を負う連結アカウントには、Standard アカウントが含まれますた、他の方法でアカウント登録を完了することはできません。
- 連結アカウントのダッシュボード:Stripe がマイナス残高の責任を負っている連結アカウントは、Stripe がホストするダッシュボードにアクセスできるか、またはプラットフォームのインターフェイスに通知バナー と アカウント管理の両方の埋め込みコンポーネントが含まれている必要があります。Stripe がリスク介入する際に、場合によっては連結アカウントに事業情報の更新を求めることがあります。
- 連結アカウントのケイパビリティと利用規約: 連結アカウントを作成する場合は、card_payment ケイパビリティと Stripe の full 利用規約タイプをリクエストする必要があります。
連結アカウント向けの Stripe Managed Risk の機能
連結アカウントの Stripe Managed Risk との連携方法は、アカウント登録フロー、ダッシュボードやその他のプラットフォームインターフェイスを設定することで定義できます。
連結アカウントのアカウント登録フロー
Stripe がマイナス残高の責任を負う場合、貴社にて Stripe のホスティング登録または埋め込みアカウント登録コンポーネントを使用して、連結アカウントを登録できます。どちらのオプションでも、Stripe はリスク管理に必要な情報を収集し、連結アカウントに Stripe 利用規約への同意を求めます。Accounts API を使用して、アカウント登録フローで以前に収集した情報を事前に入力できます。
連結アカウントのダッシュボードまたはプラットフォームのインターフェイス
たいていの場合、連結アカウントが Stripe リスク管理チームとやり取りすることはほとんどありません。ただし、Stripe がいずれかの連結アカウントからリスク関連情報を追加で入手する必要がある場合は、Stripe から連結アカウントに通知し、介入への対応と解決の手順を案内します。
介入を解決するため、連結アカウントの所有者が追加の顧客確認情報を提供し、フォームに入力し、その他の書類を提出する場合があります。 Stripe は回答を審査して、介入を解除、改訂、または継続するかどうかを評価します。
完全な Stripe ダッシュボードにアクセスできる連結アカウント
埋め込みコンポーネントにのみアクセスできる連結アカウント
Stripe Managed Risk の料金
Stripe Managed Risk の料金は、経済モデルによって異なります。
- レベニューシェア: プラットフォームが決済処理でレベニューシェア経済モデルを利用している連結アカウント (Standard アカウントを含む) の場合、追加費用なしで Stripe Managed Risk を利用できます。
- 購入レート: プラットフォームが購入レート経済モデルを採用している連結アカウントの場合、Stripe マネージドリスク手数料は料金体系によって異なります。
- 規定の料金体系: 決済処理手数料または Connect 手数料のいずれかに対して規定の料金を支払っているプラットフォームの場合、追加費用なしで Stripe Managed Risk を利用できます。
- 交渉で合意した料金体系: 決済処理手数料または Connect 手数料のいずれかに対して、交渉で合意した料金体系が適用されているプラットフォームの場合、Stripe Managed Risk を利用するには追加料金が発生します。詳細は、Stripe の営業担当者にお問い合わせください。