Custom 連結アカウントで Connect を使用する
Connect で Custom 連結アカウントを使用して、連結アカウント全体の操作性を管理します。
注
本人確認要件は、世界各地の法律や規制が変更されるとそれに応じて更新されます。アカウント登録のフローを独自に構築している場合は、少なくとも 6 カ月ごとの登録要件の確認と更新を計画する必要があります。この管理義務を回避するには、Custom アカウント用の Connect アカウント登録を使用します。
「Custom」 連結アカウントは、アカウント保持者からはほぼ見えないようになっています。連結アカウントとのあらゆるやり取りや、アカウント確認に必要なすべての情報の収集の責任はお客様 (プラットフォーム) が負います。
Custom 連結アカウントでは、銀行口座や入金スケジュールの管理をはじめとする、連結アカウントの詳細や設定を API を使用して変更できます。Custom 連結アカウントの保持者は Stripe にログインできないため、連結アカウント登録フロー、ユーザーダッシュボード、レポート作成機能、通信チャネルの構築の責任はお客様が負います。
Custom 連結アカウントの作成には、以下の手順が含まれます。
注
フランスの PSD2 規制に準拠するため、フランスのプラットフォームは アカウントトークンを使用する義務があります。トークンのその他のメリットには、連結アカウントから Stripe に直接転送される PII データをプラットフォームに保存する必要がないことが挙げられます。その他の国のプラットフォームの場合、アカウントトークンを使用することをお勧めしますが、これは必須ではありません。
Custom 連結アカウントの作成要件
Custom 連結アカウントを使用するには、次のすべての要件を満たす必要があります。
- 最小限の API バージョン: 2014 年 12 月 17 日以降の API バージョンを使用する必要があります。必要に応じて、ダッシュボードで API バージョンを確認してアップグレードできます。
- 利用規約の更新: Custom 連結アカウントを作成する際は、Stripe の利用規約への参照を含める必要があるため、利用規約の更新 が必要です。規約への同意の文言を更新して Stripe の規約への参照を含める必要があるかどうかについては、顧問弁護士に相談することをお勧めします。
- 情報リクエストの処理: 社会保障番号やパスポートのスキャンなどの情報を連結アカウントに直接リクエストする代わりに、Stripe はお客様に必要な情報をリクエストします。お客様はその情報を連結アカウントユーザーから収集して Stripe に提供する必要があります。情報の提供がなかった場合、Stripe は連結アカウントへの入金を無効にすることがあります。
- サポート対象国のプラットフォーム: オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、ブルガリア、カナダ、キプロス、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、香港、ハンガリー、インド、アイルランドのプラットフォーム、イタリア、日本、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、シンガポール、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、タイ、イギリス、アメリカでは、Stripe がサポートする すべての国の Custom アカウントを作成できます。お客様の国のプラットフォームで Custom 連結アカウントが使用できるようになった際に通知を受け取りたい場合は、お問い合わせください。
- セルフサービスがサポートされていない国: アラブ首長国連邦、インド、タイ では Connect を使用する際に適用される制限により、プラットフォームユーザー自ら Custom 連結アカウントを登録することができません。これらの国で Custom 連結アカウントの登録を開始する際には お問い合わせください。
- UAE のプラットフォーム: UAE のプラットフォームは、UAE に所在し、支払いタイプが destination_charges および 支払いと送金別方式 の Connect 連結アカウントのみを使用できます。UAE のプラットフォームでは、まだ on_behalf_of 属性を使用したデスティネーション支払いに対応していません。
注意
メキシコ以外に所在するプラットフォームが、メキシコに Custom 連結アカウントを作成し、連結アカウントを 売上処理加盟店 にする場合は追加の審査が必要です。このプロセスを開始する場合は お問い合わせください。
- 不正利用の審査: Custom 連結アカウントによって発生した損失の責任はプラットフォームが負うため、プラットフォームを介して登録したすべてのアカウントを精査して、不正利用の疑いがないか監視する必要があります。詳細については、Stripe の リスク管理のベストプラクティスガイド をご覧ください。
アクティブな Custom 連結アカウントには、追加コスト がかかります。Custom 連結アカウントは、特定の月に 1 回以上、入金の受け取りが完了している場合にアクティブとみなされます。
使用する国を特定する
Custom 連結アカウントを作成するために必要な唯一の情報は、個人または企業が主に事業を行う国です。それ以外の情報は後から収集できます。
たとえば、お客様がアメリカに所在していて、連結アカウントの作成対象の個人または企業が法的にカナダに所在する場合には、国に CA
を割り当てます。
また、国の値によって、連結アカウントに必要な確認情報も決まります。
Custom 連結アカウントを作成する
Custom 連結アカウントを作成して連結するための基本的なプロセスとして、アカウント作成エンドポイントを呼び出し、type
を custom
に設定し、国と適切なケイパビリティ を指定する必要があります。
注意
アメリカのプラットフォームは、 受取人の利用規約を指定して、海外送金のためのアカウントを作成できます。
以下は API コールに成功した連結アカウント情報です。
{ ... "id":
, "type": "custom" ... }"{{CONNECTED_ACCOUNT_ID}}"
データベースに、id
(アカウント ID) を保存します。この値をリクエストの Stripe-Account
ヘッダで渡し、連結アカウントとして認証します。
注
受信したアカウント ID を保存します。この情報は、連結アカウントの代理としてリクエストを実行するために必要です。
本人確認プロセスを開始する
国のみで作成されたアカウントはその機能が限定され、少額売上の受け取りのみが可能です。入金を有効にし、良好なステータスを保つには、アカウントの保持者についてさらに情報を提供する必要があります。必要な確認情報のページには、最小要件と必要となる可能性のある本人確認要件がリストされています。
この情報を収集する最も簡単な方法は、Connect アカウント登録を導入することです。これにより、複雑な確認を Stripe に任せることができます。この方法を使用しない場合、初期導入の API コールを自身で作成する必要があるだけでなく、世界各地で常に変化する規制に応じてアカウント登録要件を変更する必要があるかを確認しつづける必要もあります。
必須情報は アカウントの作成時 、または後で アカウントを更新 して収集できます。少なくとも、最初に連結アカウントユーザーの氏名と生年月日を収集して提供することをお勧めします。最初に 住所情報 を収集する場合には、アカウント登録フローで、アメリカ、カナダ、オーストラリアの連結アカウントの州の値を必ず確認してください。
注
business_type を individual
に設定したアカウントでは、individual
プロパティ (individual.
など) を 1 つ以上指定すると、Person (人物) オブジェクトが自動的に作成されます。これを行わないか、business_
を company
に設定したアカウントでは、アカウントの各 Person を作成する必要があります。
Webhook
アカウントが作成されると、そのアカウントへの変更に関する通知はすべて、account.
イベントとして Webhook に送信されます。アカウント設定に Connect Webhook URL を入力して、こうしたイベントを確認し、必要に応じて対処します。