レポート作成と照合非公開プレビュー
Capital 取引のレポート作成と照合の方法をご紹介します。
Capital 融資オファーのライフサイクルの全体では、3 タイプの取引が存在します。
- 入金: 入金は、連結アカウントの承認を得た融資契約に従って連結アカウントに資金が支払われるときに発生します。
- 返済: 返済は、融資金額の返済に向けた支払いです。
- 差戻し: 差戻しは、入金または返済の取引が取り消された場合に発生します。
Stripe は Capital 取引を公開しているため、連結アカウント (ユーザー) にレポートを提供できます。プラットフォームまたは会計ソフトウェアに Capital 取引を含めて、ユーザーが取引を照合できるようにすることもできます。
取引を取得するオプションが 2 つ用意されています。
- Financing Transactions API: Capital に固有の追加の取引情報が含まれる Financing Transactions API の使用をお勧めします。
- Balance Transactions API: Balance Transactions API をすでに導入している場合、Capital 取引残高は、大半の取引タイプを返しますが、詳細情報 (関連付けられている Capital Financing Offer (融資オファー) など) は返されません。
入金取引
自動入金スケジュールを有効にしている場合、連結アカウントは、資金供給を自動的に受け取ります。有効にしていない場合、ユーザーに資金を入金するには、source_
の入金を作成する必要があります。
資金供給には、タイプ payout
の Financing Transaction (資金調達取引) が関連付けられています。payout
の資金調達取引が作成された後に、Stripe は capital.
Webhook を送信します。ただし、ACH 送金が連結アカウントの銀行口座に到着するまでに、数営業日かかる場合があります。
返済取引
Capital の返済取引には、次の 3 つのタイプがあります。
回収返済: 連結アカウント (ユーザー) が融資を申し込む場合は、提供された融資額の全額を返済するまで、Stripe が将来の売上から一定の割合を差し引いて回収することを承諾することになります。
ユーザーが開始した返済: ユーザーは、オンラインの Capital レポートページで融資に対して手動で支払いを行うことができます。
回収の試行: Stripe のサービス提供チームは、Capital の回収ポリシーに従って返済を開始する場合があります。
すべての返済に関連付けられる Financing Transaction (資金調達取引) のタイプは payment
です。UI で回収取引を表示する場合は、資金調達取引を取得し、取引タイプで絞り込むことができます。Stripe-Account
ヘッダーで必ず連結アカウントのアカウント ID を指定してください。
資金調達取引リストを正常に取得すると、次のようなレスポンスが返されます。
{ "object": "list", "url": "/v1/capital/financing_transactions?financing_offer=financingoffer_1NAdVWJQ3aJgxqz5nh90Zqrs&charge=ch_1HoZftJQ3aJgxqz50EbvL8zU", "has_more": false, "data": [ { "id": "cptxn_1NAdVWJQ3aJgxqz5FSScvJaF", "object": "capital.financing_transaction", "account": "acct_1HLGiXJQ3aJgxqz5", "created_at": 1684780258, "details": { "advance_amount": 10000, "currency": "usd", "fee_amount": 1000, "linked_payment": "ch_1HoZftJQ3aJgxqz50EbvL8zU", "reason": "automatic_withholding", "total_amount": 11000, "transaction": { "charge": "ch_1HoZftJQ3aJgxqz50EbvL8zU" } }, "financing_offer": "financingoffer_1NAdVWJQ3aJgxqz5nh90Zqrs", "livemode": true, "type": "payment", "user_facing_description": "Paydown of your loan" }, {...}, {...} ] }
レスポンスには、当該の返済の結果、未返済の融資金額がどのようになったかを示す情報が含まれています。"details.
の理由で返済が行われた場合は、details.
フィールドに元の Stripe の支払いの参照も含まれます。
デスティネーション支払い
プラットフォームでデスティネーション支払いを使用して支払いを処理し、Financing Transaction (資金調達取引) の返済をプラットフォームで行われた元の支払いと照合する場合は、最初に Financing Transaction (資金調達取引) の details.
フィールドの支払い ID を抽出します。これは、連結アカウントへの自動 Transfer (送金) の結果として行われた支払い ID に設定されます。
{ "id": "cptxn_1NBJQR2eZvKYlo2CBUy2GQ1S", "object": "capital.financing_transaction", "details": { "reason": "automatic_withholding", "transaction": { "charge": "py_1NBJI62c99H72o8MUEN0fIZx" }, ... }, "type": "payment", ... }
その後、Retrieve Charge API を使用して、Charge オブジェクトを再び取得することができます。
{ "id": "py_1NBJI62c99H72o8MUEN0fIZx", "object": "charge", "source_transfer": "tr_3NBJGW2eZvKYlo2C1jQOxNwF", ... }
これはデスティネーション支払いであるため、source_
には Transfer (送金) ID が設定されます。最後に、Retrieve Transfer API を使用して、Transfer オブジェクトを再び取得することができます。
{ "id": "tr_3NBJGW2eZvKYlo2C1jQOxNwF", "object": "transfer", "source_transaction": "ch_3NBJGW2eZvKYlo2C17oDFajw", ... }
source_
フィールドは、プラットフォームで行われた Charge (支払い) の ID を含み、連結アカウントへの Transfer (送金) をトリガーします。
差戻し取引
入金と返済の取引の差戻しは以下のような理由によって発生します。
ACH デビットの失敗: 連結アカウントの銀行口座に返済に対応できるだけの資金が十分にない可能性があります。
融資のキャンセル: 連結アカウントが融資オファーを承認した後でキャンセルした場合、Stripe は、デビットを発行して、資金を回収し、融資の入金を差戻します。
1 回限りの手動の差戻し: 支払いが返金されても Stripe が返済の Financing Transaction (資金調達取引) の返済を差戻すことはありません。ただし、ユーザーは、capital-support@stripe.com に連絡して返済の差戻しをリクエストすることができます。リクエストに応じるかどうかは差戻しの性質によって異なります。このような場合は、Stripe から元の支払いと返金の理由について可能な限り多くの情報とコンテキストの提供を依頼します。
返済または入金の取引の差戻しにより、タイプ reversal
の Financing Transaction (資金調達取引) が作成されます。