地域的な考慮事項

オーストラリアで Terminal を導入する

Stripe はオーストラリアで、Visa、Mastercard、アメリカン・エキスプレス、および eftpos による支払いに対応しています。取引はすべて、オーストラリアドル (AUD) で行う必要があります。オーストラリアで Terminal での決済を受け付けるには、お客様のプラットフォームアカウントまたは連結アカウントのいずれかがオーストラリアにある必要があります。

地域を使用する

オーストラリア の所在地でビジネスの Location (場所) を作成し、その場所にリーダーを関連付けます。これにより、オーストラリア で支払いを適切に処理するために必要な設定が自動的にダウンロードされます。オーストラリア の有効な Location の住所には、line1, city, state, postal_code, and country プロパティを含める必要があります。

curl https://api.stripe.com/v1/terminal/locations \
  -u 
sk_test_BQokikJOvBiI2HlWgH4olfQ2
: \
  -d "display_name"="HQ" \
  -d "address[line1]"="1234 Victoria Street" \
  -d "address[city]"="Melbourne" \
  -d "address[state]"="Victoria" \
  -d "address[country]"="AU" \
  -d "address[postal_code]"="3000" \

リーダーソフトウェアのバージョン

オーストラリアで使用する BBPOS WisePad 3 リーダーの場合、リーダーソフトウェアバージョン 4.01.00.54_Prod_APAC1_on_v24_491001 以降を使用する必要があります。詳細については、BBPOS WisePad 3 ソフトウェアの更新をご覧ください。

eftpos による支払い

eftpos は、オーストラリアのデビットカードのローカルネットワークです。eftpos のカードの 90% 以上が Visa または Mastercard とブランド提携しているため、これらのカードは対応するいずれかのネットワークで処理できます。

Stripe は、eftpos、Visa、または Mastercard とブランド提携している eftpos カードを、最低コストの経路要件に従い、取引のタイプに応じて処理します。

サポート状況

Eftpos はオーストラリアで Stripe を使用するすべてのビジネスにご利用いただけますが、以下の例外があります。

• マッサージ店 (MCC 7297)
• 金融機関: 手動の現金支払い (MCC 6010)
• 金融機関: 商品およびサービス (MCC 6012)
• 金融機関以外: 外貨両替、為替、トラベラーズチェック。(MCC 6051)
• リモートのストアドバリューの読み込み: 加盟店 (MCC 6530)
• ストアドバリューのカードの購入/読み込み (MCC 6540)
• 電信送金、為替商 (MCC 4829)

ビジネスが顧客に現金を支払うキャッシュアウト取引は、Terminal ではサポートされていません。

導入要件

eftpos ネットワークを介して対面支払いを処理するには、Terminal の実装の設定を確認する必要があります。

• 最新の Terminal SDK を使用する

  Terminal iOS SDK、Android SDK、またはReact Native SDKを使用する場合、eftpos の決済を受け付けるには次のバージョン以上の SDK を使用する必要があります。

  • 2023 年 5 月 3 日にリリースされた iOS SDK 2.20.0
  • 2023 年 5 月 11 日にリリースされた Android SDK 2.20.0
  • React Native SDK 0.0.1-beta.12、2023 年 6 月 1 日にリリース

  Terminal Javascript SDK またはサーバー主導型の実装を使用している場合、お客様の側で必要になる変更はありません。

• 支払いで automatic または manual_preferred のキャプチャータイプを使用する

  eftpos は、1 回のステップでオーソリとキャプチャーを行う支払いのみをサポートします。Visa や Mastercard などのネットワークとは異なり、eftpos ではカードの売上を「保留」し、後でキャプチャーすることはできません。eftpos では automatic または manual_preferred のキャプチャータイプを使用した支払いのみを処理できます。

  キャプチャータイプ	実装	結果
  automatic	PaymentIntent の capture_method を automatic に設定します。	すべてのカード支払いは 1 回のステップでオーソリとキャプチャーが行われます。
  manual_preferred	ネストされた payment_method_options.card_present 属性の capture_method を manual_preferred に設定します。	eftpos のカード支払いは 1 回のステップでオーソリとキャプチャーが行われます。 eftpos 以外のカード支払いはオーソリのみ行われます。売上をキャプチャーするには、別のリクエストを実行します。
  manual	PaymentIntent の capture_method を manual に設定します。	eftpos のカード支払いは必ず拒否されます。 eftpos 以外のカード支払いはオーソリのみ行われます。売上をキャプチャーするには、別のリクエストを実行します。

eftpos 支払いを返金する

Eftpos は、API またはダッシュボードでのオンライン返金に対応しています。カード保有者が店舗で再度カードを提示する必要はありません。

複数ネットワークのデビットカードの経路選定

eftpos 国内デビットと国際カードネットワークの両方に対応する、ブランド提携している複数ネットワークのデビットカードの場合、Stripe は次のデフォルトの経路選定を使用します。

ネストされた payment_method_options.card_present.routing 属性の requested_priority を設定して、PaymentIntent 作成時に必要に応じてネットワークルーティングの優先選定をリクエストできます。

支払いが処理されたネットワークを特定する

どのネットワークで支払いが処理されたのかを特定するには、成功した PaymentIntent に関連付けられている Charge オブジェクトの network フィールドを調べます。

{
  "id": "ch_1Ff52K2eZvKYlo2CWe10i0s7",
  "object": "charge",
  ...
  "payment_method_details": {
    "card_present": {
      "brand": "visa",
      ...
      "network": "eftpos_au"
    },
    "type": "card_present"
  }
}