デスティネーション支払いの Revenue Recognition公開プレビュー
デスティネーション支払いでの Revenue Recognition の仕組みについてご紹介します。
application_fee_amount で回収された収入
デスティネーション支払いが application_
で手数料を回収する場合、支払いと送金は即時に実行され、application_
はすぐに売上として計上されます。
この例では、支払いに application_
が設定されています。
- 1 月 15 日に、支払い総額 10 USD がプラットフォームアカウントに追加されます。
- 10 USD が連結アカウントに送金されます。
- 2 USD のプラットフォーム手数料がプラットフォームへ送金されます。
勘定 | 1 月 |
---|---|
収入 | +2.00 |
現金 | +2.00 |
transfer_data[amount] で回収された収入
デスティネーション支払いが transfer_
で手数料を回収する場合、支払いと送金は即時に実行されます。そこで、支払い額からプラットフォーム手数料を差し引き、その計算結果を transfer_
として渡します。プラットフォーム手数料はすぐに売上として計上されます。
この例では、支払いに transfer_
が設定されています。
- 1 月 15 日に、支払い総額 10 USD がプラットフォームアカウントに追加されます。
- 8 USD が連結アカウントに送金されます。
- 2 USD が収入として認識されます。
勘定 | 1 月 |
---|---|
収入 | +2.00 |
現金 | +2.00 |
返金に伴う損失とマイナス収益
application_fee_amount を使用して手数料を回収する場合
デスティネーション支払いで返金が行われる場合、デフォルトでは支払先口座が送金された売上を保持し、プラットフォームアカウントがその返金からマイナス残高を補填します。返金額は ConnectTransferLoss として計上されます。
この例では、支払いは application_
を使用して手数料を回収し、2 月に全額が返金されます。
- 1 月 15 日に、支払い総額 10 USD がプラットフォームアカウントに追加されます。
- 10 USD が連結アカウントに送金されます。
- 2 USD のプラットフォーム手数料がプラットフォームへ送金されます。
- 2 月 21 日に、支払い総額 10 USD が返金されます。
勘定 | 1 月 | 2 月 |
---|---|---|
収入 | +2.00 | |
現金 | +2.00 | -10.00 |
ConnectTransferLoss | +10.00 |
Refund API を呼び出す際に、プラットフォームアカウントが reverse_
および refund_
を設定している場合。
- 送金の差し戻しが成功すると、ConnectTransferLoss は送金の差戻しにより相殺されます。
- 返金されたプラットフォーム手数料は、マイナス収益として計上されます。
勘定 | 1 月 | 2 月 |
---|---|---|
収入 | +2.00 | |
現金 | +2.00 | -2.00 |
返金 | +2.00 |
transfer_data[amount] を使用して手数料を回収する場合
この例では、支払いは transfer_data[amount] を使用して手数料を回収し、2 月と 3 月に一部返金が行われます。
- 1 月 15 日に、支払い総額 10 USD がプラットフォームアカウントに追加されます。
- 8 USD が連結アカウントに送金されます。
- 2 USD が収入として認識されます。
- 2 月 21 日に、一部支払い金額 4 USD が返金され、比例配分された金額である 3.20 USD が差し戻されます。
- 3 月 10 日に、一部支払い金額 6 USD が返金され、比例配分された金額である 4.80 USD が差し戻されます。
勘定 | 1 月 | 2 月 | 3 月 | 合計 |
---|---|---|---|---|
収入 | +2.00 | +2.00 | ||
現金 | +2.00 | -0.80 | -1.20 | |
返金 | +0.80 | +1.20 | +2.00 |
効果的に機能を利用するためのベストプラクティス
デスティネーション支払いの仕訳を監査する
請求書またはラインアイテム別の形式の CSV レポートをダウンロードする際は、プラットフォーム手数料 ID、プラットフォーム手数料返金 ID、送金 ID、送金返金 ID、支払先 ID 列を選択できます。

月次のサマリーレポートには、Revenue from platform fees
と Less refunds from platform fees
という新しい項目が含まれています。詳細については、月次のサマリーセクションでご確認いただけます。

貴社がプライベートプレビュー版の対象に追加された時点で、会計期間が開いているか閉じているか確認する
プライベートプレビュー版が過去の (終了した) 会計期間の取引にさかのぼって適用される場合は、修正が生成されます。これを回避するには、プライベートプレビュー版の利用を始める前に会計期間を開き、帳簿を再度開いてください。
デスティネーション支払いの除外ルール
デスティネーション支払いの除外ルールが設定されている場合、除外ルールを削除するか、有効期間の終了日を設定して機能を適用することができます。
