放棄されたカートを回復する
Checkout でのカート離脱を回復して、収益を向上させる方法をご紹介します。
E コマースでは、カゴ落ちとは、顧客が購入の完了前に決済フローを離れる場合のことです。顧客を Checkout に戻すには、リカバリーフローを作成して、購入を完了するようメールで顧客に連絡をします。
カゴ落ちのメールは、広義では顧客に新製品について知らせたり、クーポンや割引を提供したりするための「プロモーションメール」カテゴリーに分類されます。顧客にメールを送信するには、顧客がプロモーションメールの受信に同意している必要があります。Checkout は以下に役立ちます。
- プロモーションメールを送信できるように顧客からの同意を収集します。
- 顧客が Checkout を破棄したときに通知を受け取り、カートの破棄に関するメールを送信できるようにします。
プロモーションへの同意を収集する
プロモーション用コンテンツへの同意を収集するように Checkout を設定します。顧客のメールアドレスを収集して、オンラインフォームが表示される前にプロモーション用コンテンツへの同意をリクエストする場合、consent_
をスキップできます。
リカバリーを設定する
Checkout セッションは、その expires_at タイムスタンプに達すると、買い手が購入していなくても破棄されます。この場合、セッションにアクセスできなくなり、Stripe が checkout.
Webhook を起動します。この Webhook をリッスンすることで、顧客を新しい Checkout セッションに戻して購入を完了してもらう機会を作ることができます。この機能を使用するには、セッションの作成時に after_
を有効にします。
カート放棄についての通知を受ける
checkout.
Webhook をリッスンすると、顧客が Checkout を破棄してセッションの有効期限が切れたときに通知が届きます。リカバリーが有効な状態でセッションの有効期限が切れた場合、Webhook ペイロードに after_expiration が含まれます。これには、カゴ落ち通知メールに埋め込み可能な URL (after_
) が記載されます。顧客がこの URL を開くと、期限切れの元のセッションをコピーした新しい Checkout セッションが作成されます。顧客は、このコピーセッションで購入を完了します。
注
セキュリティ上の理由により、セッションのリカバリー URL の有効期間は 30 日に設定され、after_
の日付をもって期限切れになります。
{ "id": "evt_123456789", "object": "event", "type": "checkout.session.expired", // ...other webhook attributes "data": { "object": { "id": "cs_12356789", "object": "checkout.session", // ...other Checkout Session attributes "consent_collection": { "promotions": "auto", }, "consent": { "promotions": "opt_in" }, "after_expiration": { "recovery": { "enabled": true, "url": "https://buy.stripe.com/r/live_asAb1724", "allow_promotion_code": true, "expires_at": 1622908282, } } } } }
リカバリーメールを送信する
リカバリーメールを送信する場合、期限切れセッション用の Webhook ハンドラを作成して、セッションのリカバリー URL を記載したメールを送信します。顧客が複数の Checkout セッションを破棄し、それぞれの checkout.
イベントが一斉にトリガーされることがあります。顧客にリカバリーメールを送信する際はその記録を残し、スパムメールと誤解されないよう配慮してください。