支払いを受け付ける
オンライン支払いを安全に受け付けます。
支払いフォームを作成するか、構築済みの決済ページを使用して、オンライン決済の受け付けを開始します。

PaymentSheet クラスを使用して、Stripe の構築済み決済 UI を iOS アプリの決済フローに組み込みます。GitHub のサンプル実装をご覧ください。
Stripe を設定するサーバー側クライアント側
まず、Stripe アカウントが必要です。今すぐ登録してください。
サーバー側
この接続方法では、Stripe API と通信するエンドポイントがサーバー上に必要です。サーバーから Stripe API にアクセスするには、Stripe の公式ライブラリーを使用します。
クライアント側
Stripe iOS SDK はオープンソースです。詳細なドキュメントが提供されており、iOS 13 以降をサポートするアプリと互換性があります。
注
SDK の最新リリースおよび過去バージョンの詳細については、GitHub の Releases (リリース) ページをご覧ください。リポジトリのリリースをウォッチして、新しいリリースの公開時に通知を受け取ることも可能です。
支払い方法を有効にする
支払い方法の設定を表示して、サポートする支払い方法を有効にします。PaymentIntent を作成するには、少なくとも 1 つは支払い方法を有効にする必要があります。
多くの顧客から決済を受け付けられるよう、Stripe では、カードやその他一般的な決済手段がデフォルトで有効になっていますが、ビジネスや顧客に適した追加の決済手段を有効にすることをお勧めします。プロダクトと決済手段のサポートについては決済手段のサポートを、手数料については料金体系ページをご覧ください。
エンドポイントを追加するサーバー側
注
PaymentIntent の作成前に PaymentSheet を表示するには、インテントを作成する前に支払いの詳細を収集するをご覧ください。
この接続方法では、以下の 3 つの Stripe API オブジェクトを使用します。
PaymentIntent (支払いインテント): Stripe はこれを使用して、顧客から支払いを回収する意図を示し、プロセス全体を通して支払いの試行と支払い状態の変化を追跡します。
(オプション) Customer (顧客): 今後の支払いに備えて決済手段を設定するには、決済手段をCustomer に関連付ける必要があります。Customer オブジェクトは、顧客がビジネスでアカウントを作成するときに作成します。顧客がゲストとして支払いを行う場合は、支払いの前に Customer オブジェクトを作成し、後でこのオブジェクトを顧客のアカウントを表す内部表現に関連付けることができます。
(オプション) Customer Ephemeral Key (顧客の一時キー): Customer オブジェクトの情報は機密情報であるため、アプリから直接取得することはできません。Ephemeral Key により、SDK に Customer への一時的なアクセス権が付与されます。
注
Customer にカードを保存したことがなく、リピート顧客に保存されたカードの再利用を許可しない場合は、実装で Customer オブジェクトおよび Customer Ephemeral Key オブジェクトを省略できます。
セキュリティ上の理由により、アプリでこれらのオブジェクトを作成することはできません。代わりに、サーバー側で以下を行うエンドポイントを追加します。
- Customer を取得するか、新規作成する。
- Customer の一時キーを作成する。
- amount、currency、customer、 を指定して PaymentIntent を作成します。オプションで、
automatic_
パラメーターを含めることもできます。Stripe は、最新バージョンの API ではこの機能をデフォルトで有効にしています。payment_ methods - PaymentIntent の client secret、一時キーの
secret
、顧客の id、および貴社の公開可能キーをアプリに返します。
決済プロセス中に顧客に表示される支払い方法は、PaymentIntent にも含まれています。Stripe にダッシュボードの設定から支払い方法を取得するよう指定することも、手動でリストに表示することもできます。選択したオプションにかかわらず、顧客に表示される支払い方法は、PaymentIntent で渡す通貨によって絞り込まれることにご注意ください。たとえば、PaymentIntent で eur
を渡し、ダッシュボードで OXXO が有効になっている場合、OXXO は eur
による決済に対応していないため、顧客に表示されません。
構築済みのシステムで、支払い方法を提供するためにコードベースのオプションが必要になる場合を除き、自動化されたオプションを使用することをお勧めします。これは、Stripe が通貨、支払い方法の制約、その他のパラメーターを評価して、対応可能な支払い方法を決定するためです。自動化されたオプションでは、購入完了率の向上につながり、使用通貨と顧客の所在地に最適な支払い方法が優先的に表示されます。
支払いの詳細を収集するクライアント側
決済画面に Mobile Payment Element を表示するには、必ず以下を行ってください。
- 顧客が購入している商品を合計金額とともに表示する
- Address Element を使用して、必要な配送先情報を顧客から収集する
- Stripe の UI を表示する購入ボタンを追加する
PaymentSheetResult
が .
の場合は、ユーザーに通知します (注文確認画面を表示するなど)。
allowsDelayedPaymentMethods
を true に設定すると、アメリカの銀行口座などの 遅延通知型の支払い方法を使用できます。これらの支払い方法では、PaymentSheet
が完了した時点では最終的な支払いステータスが判明せず、後になって成功または失敗が確定します。このようなタイプの支払い方法に対応する場合は、注文が確定済みであることを顧客に通知し、支払いが成功した場合にのみ注文のフルフィルメント (商品の発送など) を実行するようにします。
戻り先 URL を設定するクライアント側
顧客はお客様のアプリから離れて、(Safari やバンキングアプリなどで) 認証する場合があります。ユーザーが認証後にアプリに自動的に戻れるようにするには、カスタム URL スキームを構成し、URL を SDK に転送するようにアプリのデリゲートを設定します。Stripe はユニバーサルリンクには対応していません。
さらに、PaymentSheet.Configuration オブジェクトの returnURL をアプリの URL に設定します。
var configuration = PaymentSheet.Configuration() configuration.returnURL = "your-app://stripe-redirect"
支払い後のイベントを処理するサーバー側
支払いが完了すると、Stripe は payment_intent.succeeded イベントを送信します。ダッシュボードの Webhook ツールを使用するか Webhook のガイドに従ってこれらのイベントを受信し、顧客への注文確認メールの送信、データベースでの売上の記録、配送ワークフローの開始などのアクションを実行します。
クライアントからのコールバックを待つのではなく、これらのイベントをリッスンします。クライアントでは、コールバックが実行される前に顧客がブラウザーのウィンドウを閉じたり、アプリを終了する場合、また悪意を持つクライアントがレスポンスを不正操作する場合もあります。非同期型のイベントをリッスンするよう組み込みを設定すると、単一の組み込みで複数の異なるタイプの支払い方法を受け付けることができます。
Payment Element を使用して支払いを回収する場合は、payment_
イベントのほかにこれらのイベントを処理することをお勧めします。
イベント | 説明 | アクション |
---|---|---|
payment_intent.succeeded | 顧客が正常に支払いを完了したときに送信されます。 | 顧客に注文の確定を送信し、顧客の注文のフルフィルメントを実行します。 |
payment_intent.processing | 顧客が正常に支払いを開始したが、支払いがまだ完了していない場合に送信されます。このイベントは、多くの場合、顧客が口座引き落としを開始するときに送信されます。その後、payment_ イベント、また、失敗の場合は payment_ イベントが送信されます。 | 顧客に注文確認メールを送信し、支払いが保留中であることを示します。デジタル商品では、支払いの完了を待たずに注文のフルフィルメントを行うことが必要になる場合があります。 |
payment_intent.payment_failed | 顧客が支払いを試みたが、支払いに失敗する場合に送信されます。 | 支払いが processing から payment_ に変わった場合は、顧客に再度支払いを試すように促します。 |
組み込みをテストする
実装内容をテストするためのその他の情報については、テストをご覧ください。
オプションLink を有効にする
支払い方法の設定で Link を有効にすると、顧客は Link のワンクリックのスピーディーな決済ボタンを使用して、支払い情報を安全に保存し、再利用できるようになります。
顧客のメールアドレスを Mobile Payment Element に渡す
Link はメールアドレスを使用して顧客を認証します。Stripe では、決済プロセスを効率化するために、できるだけ多くの情報を事前入力することをお勧めします。
顧客の氏名、メールアドレス、電話番号を事前入力するには、PaymentSheet.
を初期化した後に defaultBillingDetails
に顧客情報を指定します。
var configuration = PaymentSheet.Configuration() configuration.defaultBillingDetails.name = "Jenny Rosen" configuration.defaultBillingDetails.email = "jenny.rosen@example.com" configuration.defaultBillingDetails.phone = "888-888-8888"
オプションApple Pay を有効化する
注
決済画面に専用の Apple Pay ボタンがある場合は、Apple Pay ガイドに従い、ApplePayContext
を使用して Apple Pay ボタンからの支払いを回収します。その他の種類の支払い方法を処理するには、PaymentSheet
を使用できます。
Apple 加盟店 ID を登録する
Apple Developer Web サイトで 新規 ID を登録 して、Apple 加盟店 ID を取得します。
フォームに説明と ID を入力します。説明はお客様の記録用であり、後で変更できます。アプリの名前を ID として使用することをお勧めします (merchant.
など)。
新しい Apple Pay 証明書を作成する
支払いデータを暗号化するためのアプリの証明書を作成します。
ダッシュボードの iOS certificate settings (iOS 証明書の設定) に移動して、新規アプリケーションを追加をクリックし、表示されるガイドに従います。
証明書署名リクエスト (CSR) ファイルをダウンロードして、Apple Pay の利用を可能にする安全な証明書を Apple から取得します。
1 つの CSR ファイルを使用して証明書を 1 つだけ発行する必要があります。Apple 加盟店 ID を切り替えた場合、ダッシュボードの iOS Certificate Settings (iOS 証明書の設定) に移動して、新しい CSR と証明書を取得する必要があります。
Xcode を使用して組み込む
Apple Pay ケイパビリティをアプリに追加します。Xcode でプロジェクト設定を開き、Signing & Capabilities (署名およびケイパビリティ) タブを選択して、Apple Pay ケイパビリティを追加します。この段階で開発者アカウントへのログインを要求される場合があります。前の手順で作成した加盟店 ID を選択すると、アプリで Apple Pay を受け付けられるようになります。

Xcode で Apple Pay ケイパビリティを有効化する
Apple Pay を追加する
注文の追跡
iOS 16 以降で注文の追跡情報を追加するには、PaymentSheet.
で authorizationResultHandler を設定します。支払いの完了後、Stripe は iOS が Apple Pay の決済画面を閉じる前に実装を呼び出します。
authorizationResultHandler
の実装で、完了した注文の詳細をサーバーから取得します。この詳細を、指定された PKPaymentAuthorizationResult に追加して、指定された完了ハンドラーを呼び出します。
注文の追跡の詳細については、Apple のウォレットでの注文に関するドキュメントをご覧ください。
let customHandlers = PaymentSheet.ApplePayConfiguration.Handlers( authorizationResultHandler: { result, completion in // Fetch the order details from your service MyAPIClient.shared.fetchOrderDetails(orderID: orderID) { myOrderDetails result.orderDetails = PKPaymentOrderDetails( orderTypeIdentifier: myOrderDetails.orderTypeIdentifier, // "com.myapp.order" orderIdentifier: myOrderDetails.orderIdentifier, // "ABC123-AAAA-1111" webServiceURL: myOrderDetails.webServiceURL, // "https://my-backend.example.com/apple-order-tracking-backend" authenticationToken: myOrderDetails.authenticationToken) // "abc123" // Call the completion block on the main queue with your modified PKPaymentAuthorizationResult completion(result) } } ) var configuration = PaymentSheet.Configuration() configuration.applePay = .init(merchantId: "merchant.com.your_app_name", merchantCountryCode: "US", customHandlers: customHandlers)
オプションカードのスキャンを有効化する
カードのスキャンサポートを有効にするには、アプリケーションの Info.plist で NSCameraUsageDescription
(Privacy - Camera Usage Description (プライバシー - カメラの使用に関する記述)) を設定し、カメラにアクセスする理由を入力します (「To scan cards (カードのスキャンのため)」など)。カードのスキャンは、iOS 13 以降のデバイスでサポートされます。
オプションACH 決済を有効にする
ACH デビット支払いを有効にするには、アプリの依存関係として StripeFinancialConnections
を含めます。
Stripe iOS SDK はオープンソースです。詳細なドキュメントが提供されており、iOS 13 以降をサポートするアプリと互換性があります。
注
SDK の最新リリースおよび過去バージョンの詳細については、GitHub の Releases (リリース) ページをご覧ください。リポジトリのリリースをウォッチして、新しいリリースの公開時に通知を受け取ることも可能です。
オプション画面をカスタマイズする
カスタマイズはすべて、PaymentSheet.Configuration オブジェクトで設定されます。
デザイン
Appearance API を使用して、アプリのデザインに合うように色やフォントなどをカスタマイズします。
決済手段のレイアウト
paymentMethodLayout を使用して、画面上の決済手段のレイアウトを設定します。横や縦に表示することも、Stripe がレイアウトを自動で最適化するように設定することもできます。

var configuration = PaymentSheet.Configuration() configuration.paymentMethodLayout = .automatic
ユーザーの住所を収集する
Address Element を使用して、顧客から国内および国外の配送先住所や請求先住所を収集します。
加盟店の表示名
merchantDisplayName を設定し、顧客に表示するビジネス名を指定します。デフォルトではアプリ名になります。
var configuration = PaymentSheet.Configuration() configuration.merchantDisplayName = "My app, Inc."
ダークモード
PaymentSheet
は、ユーザーのシステム全体の表示設定 (ライト / ダークモード) に合わせて自動的に調整されます。アプリがダークモードに対応していない場合は、style を alwaysLight
または alwaysDark
モードに設定できます。
var configuration = PaymentSheet.Configuration() configuration.style = .alwaysLight
デフォルトの請求詳細
支払い画面で収集される請求詳細のデフォルト値を設定するには、defaultBillingDetails
プロパティーを設定します。PaymentSheet
の各フィールドに、指定したそれらの値が事前に読み込まれます。
var configuration = PaymentSheet.Configuration() configuration.defaultBillingDetails.address.country = "US" configuration.defaultBillingDetails.email = "foo@bar.com"
請求の詳細の収集
billingDetailsCollectionConfiguration
を使用して、決済画面で請求の詳細を収集する方法を指定します。
顧客の名前、メールアドレス、電話番号、住所を収集できます。
支払い方法で必須の請求詳細のみを収集する場合は、billingDetailsCollectionConfiguration.
を true に設定します。その場合、PaymentSheet.
が支払い方法の請求詳細として設定されます。
支払い方法で必ずしも必須ではない追加の請求詳細を収集する場合は、billingDetailsCollectionConfiguration.
を false に設定します。 その場合、PaymentSheet
で収集した請求詳細が支払い方法の請求詳細として設定されます。
var configuration = PaymentSheet.Configuration() configuration.defaultBillingDetails.email = "foo@bar.com" configuration.billingDetailsCollectionConfiguration.name = .always configuration.billingDetailsCollectionConfiguration.email = .never configuration.billingDetailsCollectionConfiguration.address = .full configuration.billingDetailsCollectionConfiguration.attachDefaultsToPaymentMethod = true
注
情報の収集に適用される法律については、弁護士に相談してください。電話番号は、取引に必要な場合にのみ収集してください。
オプションユーザーのログアウトを処理する
PaymentSheet
は、ユーザーがアプリ内で Link を使用したかどうかを記憶するために、情報をローカルに保存します。PaymentSheet
の内部状態をクリアするには、ユーザーがログアウトした際に PaymentSheet.
メソッドを呼び出します。
import UIKit import StripePaymentSheet class MyViewController: UIViewController { @objc func didTapLogoutButton() { PaymentSheet.resetCustomer() // Other logout logic required by your app } }
オプションUI で支払いを完了する
支払い方法の詳細を収集するためにのみ支払い画面を表示して、後で confirm
メソッドを呼び出して、アプリの UI で支払いを完了できます。これは、カスタムの購入ボタンがある場合や、支払いの詳細を収集した後で追加のステップが必要な場合に便利です。

アプリの UI で支払いを完了する
allowsDelayedPaymentMethods
を true に設定すると、アメリカの銀行口座などの 遅延通知型の支払い方法を使用できます。これらの支払い方法では、PaymentSheet
が完了した時点では最終的な支払いステータスが判明せず、後になって成功または失敗が確定します。このようなタイプの支払い方法に対応する場合は、注文が確定済みであることを顧客に通知し、支払いが成功した場合にのみ注文のフルフィルメント (商品の発送など) を実行するようにします。
オプション確定時のセキュリティコードの再収集を有効にする
PaymentIntent の確定時に、保存されたカードのセキュリティコードを再収集する次の手順は、実装システムに以下が含まれていることを前提としています。
- 決済の詳細を収集する前の PaymentIntent の作成
インテント作成のパラメーターを更新する
支払いの確定時にセキュリティコードを再収集するには、PaymentIntent の作成時に require_
を含めます。