Stripe Managed Risk の埋め込み

自社のウェブサイトに Stripe によるリスク管理機能を埋め込みます。

Stripe Managed Risk は、エンドツーエンドのビジネスリスク管理ソリューションを提供します。Stripe は連結アカウントのリスクを管理する際に、リスクシグナルを監視し、観測されたシグナルに対応してリスク介入を適用して、マイナス残高の回復に努めます。そのため、プラットフォームは連結アカウントのマイナス残高に対して責任を負いません。

Stripe 上のオンラインダッシュボードにアクセスできない連結アカウントの場合、Stripe Managed Risk では、ウェブサイトに以下の埋め込み型コンポーネントを含める必要があります。

これらの埋め込みコンポーネントを使用して、Stripe は次の機能を提供します。

連結アカウントのクレジット、不正使用、サポート性のリスクに対する継続的な監視と検出
ビジネスのサポート性を維持し、損失を防ぐためのリスク介入
ビジネスに介入を知らせる共同ブランドのメールと埋め込み通知
介入に対応し、改善策を講じるための埋め込みフォーム
加盟店の情報を確認し、リスク判断を下すための Stripe のリスクオペレーション
連結アカウントのマイナス残高に対する Stripe の責任

実装は、個々の支払いに関する反証資料を提示して不審請求の申し立てに対応する方法を提供する必要もあります。これは Stripe の API または埋め込み型コンポーネント (Payments、Payment details、Disputes for a payment) を使用して実装できます。

マイナス残高を回避し、ビジネスの中断を防ぐために、必要に応じて連結アカウントが資金を追加できるようにする手段を用意することをお勧めします。これは、埋め込み型コンポーネント ((Balances または Payouts) を使用して実装できます。

リスク介入

Stripe Managed Risk では、Stripe が連結アカウントの業務全体で次の操作を実行します。

アカウント登録中に収集された情報を確認
継続的な不正使用リスクを評価
コンプライアンスを監視

リスクの上昇やコンプライアンス違反が検知されると、Stripe はリスク審査またはリスク介入を行います。これは損失の軽減を目的とした行為であり、具体的には以下を行います。

入金または支払いを一時停止する
リザーブを保留する
アカウントが支払い処理サービスを使用できないようにする

優先度の高い一部の介入は、即時に実行されることがありますが、ほとんどの介入は連結アカウントに対して、ビジネスに不審請求が申請される前に対策を行う期限を通知します。連結アカウントは、速やかに介入を確認して対応する責任を負います。

メール

Stripe がリスク介入を決定すると、連結アカウントには問題を通知するメールが届きます。メールに含まれるのは、以下のような大まかなガイダンスです。

問題を解決するためにしなければならないこと
問題に対処するための期日
対処しなかった場合の結果

リスク介入メールには、禁止業種のリストやカードブランドのモニタリングプログラムの仕組みなど、特定のトピックに関する詳細情報へのリンクを含めることができます。このほか、不審請求が申請された支払いやリザーブ残高など、連結アカウントのアクティビティーに関する情報へのリンクを含めることもできます。

完全に埋め込まれた連結アカウントに送信されるメールには、以下が含まれます。

共同ブランディング
(Connect のメールでの設定に合わせて) ユーザーを埋め込み通知バナーに誘導する 1 次ボタン
ブランド提携のサポートサイト (サポートを参照) および埋め込みコンポーネントへのリンク

次の例は、完全に埋め込まれたリスク介入メールです。

Stripe はリスク介入について連結アカウントにメールで通知するだけでなく、通知バナーコンポーネントにもアラートを表示します。通知バナーは、アクティブな通知がある場合にのみ表示されます。

通知バナーは以下について大まかなガイダンスを提供します。

問題を解決するためにしなければならないこと
問題に対処するための期日
対処しなかった場合の結果

上記の例では、決済の受け付けと入金の受け取りを継続するために 2 日以内の対応を求める 1 件の通知がバナーに表示されています。バナーのヘッドラインは、介入が決済、入金、または両方に影響するかどうかを示しています。

連結アカウントが未解決のすべての問題に素早く対応できるよう、バナーに複数の通知を表示することも可能です。

埋め込み通知バナーの複数の通知

通知の期日インジケーターは、対応までの残り時間を表示し、期日を過ぎると赤くなり、連結アカウントが重大な結果を回避するために緊急に対応しなければならない要件があることを示します。

期日を過ぎたリスク介入に関する通知

連結アカウントが要件への対応を終えると、通知が更新され、必要な対応が存在しないことを示します。

確認中のリスク介入に関する通知

すべての通知が確認中の場合、バナーは自動的に折りたたまれ、展開すると詳細を確認できます。

折りたたまれた通知バナー

Stripe が連結アカウントの業務を一時停止すると、バナーはそれを対象アカウントに通知し、異議を申し立てるためにサポートに連絡する方法を提供します。

サポート対象外のビジネスの通知

介入に対応する

通知バナーの通知には、アカウントユーザーがモーダルウィンドウで直接クリックして応答できるボタンが含まれています。次の例の通知では、ユーザーに対して本人確認を完了させるよう促しています。

埋め込み本人確認

連結アカウントは Stripe で認証を行い、モーダルウィンドウのリスク介入を解決する必要があります。

一部の介入では、ビジネスやその業務について追加情報を求めることがあります。その場合、ユーザーは、以下の例のようにモーダル内から直接情報を提供することができます。

リスク介入に対応するための埋め込みフォーム

ほとんどの介入メールには、ユーザーを通知バナーに誘導するボタンが含まれ、ユーザーはここで直接対応することができます。まれなケースとしては、メールがユーザーに対して、メールに返信して対応するよう指示することがあります。

リスク問題へのサポート

連結アカウントがリスク問題に関してサポートを必要とする場合、以下を行うことができます。

応答モーダルの下部にあるサポートにお問い合わせくださいリンクを使用して、Stripe のリスク専門チームに問い合わせる。
リスクメールに返信して、サポートリクエストを作成する。

介入通知で提供されるフォームの場合、メール通信における繰り返しのやり取りを最小限に抑えるため、リスク問題の解決を最も素早く解決できます。