Connect のデータをクエリする
Sigma および Data Pipeline を使用して Connect に関する情報を取得します。
Connect プラットフォームでは、Sigma または Data Pipeline を使用して、連結アカウントに関するレポートを作成できます。お客様自身の Stripe アカウントで行うのとほぼ同じ方法で、プラットフォーム全体に対して実行するクエリを作成できます。
スキーマ内の Connect 固有テーブルのうち、その他のグループは、スキーマの Connect セクションに存在します。Connect プラットフォームを運用していない場合、これらのテーブルは表示されません。
連結アカウントの情報
connected_
テーブルでは、Account (アカウント) オブジェクトのリストが提供され、連結アカウントに関する情報が含まれます。このテーブルは、プラットフォーム上のアカウント全体を対象にしたアカウントレベルの情報 (ビジネス名、国、ユーザーのメールアドレスなど)に使用されます。
次の例では、connected_
テーブルを使用して、アメリカ在住の個人の 5 件のアカウントのリストを取得します。これらのアカウントは、ユーザーのアカウントの確認に必要な確認情報が Stripe に提供されていないという理由により、入金が無効になっています。
select id, email, legal_entity_address_city as city, legal_entity_address_line1 as line1, legal_entity_address_postal_code as zip, legal_entity_address_state as state, legal_entity_dob_day as dob_day, legal_entity_dob_month as dob_month, legal_entity_dob_year as dob_year,
アメリカ国内の個々のアカウントの必須フィールドのすべてが列として取得されます。これにより、提供されている情報と必要な情報をアカウントごとに確認できます。以下のレポート例にこれを示します (簡潔にするため一部の列は省略されています)。
id | メールアドレス | 市区町村 | … | id_provided | document_id |
---|---|---|---|---|---|
acct_W9iIWAq… | jenny.rosen@example.com | サンフランシスコ | … | true | file_6ahXlTw… |
acct_4qhbZZX… | sophia.garcia@example.com | … | false | file_tQ7EOzt… | |
acct_rUMB6b0… | natalie.davis@example.com | シアトル | … | true | file_Il2FKZF… |
acct_2NaW6jc… | ella.thompson@example.com | オースティン | … | false | file_TsbtUO7… |
acct_37ogF0m… | james.smith@example.com | … | false | file_vImpCHJ… |
要件が適用されているアカウント
connected_
テーブルには、連結アカウントの requirements
と future_
に関する情報も含まれます。このテーブルを使用して、現時点で期日に達している要件と、まもなく無効になる要件を持つアカウントのリストを取得します。future_
列を使用して、確認要件の更新に対応します。
次の例では、connected_
テーブルを使用して、確認要件の更新が予定されているアカウントのリストを取得します。
select id, business_name, requirements_currently_due, future_requirements_currently_due from connected_accounts where future_requirements_currently_due != ''
requirements_
、requirements_
、requirements_
、future_
、future_
、future_
は、アカウントの要件のカンマ区切りリストです。
id | business_name | requirements_currently_due | future_requirements_currently_due |
---|---|---|---|
acct_1igUKURPUALic13r | RocketRides | business_profile.url | |
acct_1MpS8lBAFDv8AWsp | Kavholm | individual.email,settings.payments.statement_descriptor | |
acct_1A0XI3iCdMfZzSpD | FurEver | external_account | settings.payments.statement_descriptor |
acct_1TlvnSytfTIhuRLp | Pasha | business_profile.url | company.tax_id |
連結アカウント用の取引データ
連結アカウントの取引データとサブスクリプションデータは、connected_
テーブルに格納されます。連結アカウントで使用可能なデータは、お客様自身のアカウントのデータと同じ方法で整理され、構造化されます。
たとえば、Payments セクションにある balance_
テーブルには、お客様の Stripe アカウントの取引残高データが格納されます。Connect - Payments (支払い) セクションにある connected_
テーブルには、連結アカウントの取引残高データが格納されます。Connect 固有の各テーブルには、連結アカウントの ID を格納するための追加の account
列があります。これは、テーブルを結合して拡張クエリを作成する際に使用できます。
次の例は、エディターに読み込まれるデフォルトのクエリに基づいています。アカウントの最新 10 件の取引残高を取得する代わりに、プラットフォームの連結アカウントすべてを対象に取得します。
select date_format(created, '%m-%d-%Y') as day, account, -- Added to include corresponding account identifier id, amount, currency, source_id, type from connected_account_balance_transactions -- Changed to use Connect-specific table order by day desc limit 5
日付 | アカウント | id | 金額 | 通貨 | source_id | タイプ |
---|---|---|---|---|---|---|
acct_2tu57Oa… | txn_Q2v3LGK… | -1,000 | USD | re_ulgBqWs… | 返金 | |
acct_RMCPy5p… | txn_GNGxNDC… | 1,000 | USD | ch_QxC2gcq… | 支払い | |
acct_uNZmzbc… | txn_9WsG2t3… | 1,000 | USD | ch_eIKkhpf… | 支払い | |
acct_PnPpqpa… | txn_c83runu… | 1,000 | EUR | ch_OyQjLbl… | 支払い | |
acct_ZXPoTqb… | txn_HmxpSZw… | -1,000 | USD | re_ypH3T83… | 返金 |
取引データとサブスクリプションデータのクエリに関する詳細は、Stripe の取引とサブスクリプションのドキュメントを参照してください。これにより、Connect 固有の情報を用いてクエリを補足または調整し、連結アカウントのレポートを作成できるようになります。
連結アカウントで支払いをクエリする
Sigma または Data Pipeline を使用して、連結アカウントへの売上の流れに関するレポートを作成できます。この手順は、プラットフォームでの支払いの作成方法によって異なります。
ダイレクト支払い
プラットフォームで連結アカウントのダイレクト支払いを作成すると、これらの支払いはプラットフォームではなく、連結アカウントに表示されます。連結アカウントがそのアカウント上で支払いリクエストを作成するのと同様です。プラットフォームでは、Connect 固有のテーブル (connected_
、connected_
など) を使用してダイレクト支払いに関するレポートを作成できます。
ダイレクト支払いクエリテンプレートにアクセスし、ダイレクト支払いで得られたプラットフォーム手数料に関する明細情報を取得し、連結アカウント、送金、および作成された支払いに関するレポートを作成できます。
デスティネーション支払い
連結アカウントの代わりにプラットフォームでデスティネーション支払いを作成すると、ご自身のアカウントのデータ内で支払い情報を取得できます。連結アカウントへの個別の売上送金が自動的に作成され、そのアカウントで支払いが作成されます。たとえば、デスティネーション支払いクエリテンプレートの使用により、プラットフォームで生成されたデスティネーション支払いに関するレポートを作成できます。デスティネーション支払いから連結アカウントへの売上フローを分析する方法の 1 つは、charges
テーブルの transfer_
列を transfers
テーブルの id
列に結合することです。次の例では、元の支払い ID と金額、連結アカウントに送金された金額、および連結アカウントの ID と結果として生成された支払いが含まれています。
select date_format(date_trunc('day', charges.created), '%y-%m-%d') as day, charges.id, charges.amount as charge_amount, transfers.amount as transferred_amount, transfers.destination_id from charges inner join transfers on transfers.id=charges.transfer_id order by day desc limit 5
日付 | id | charge_amount | transferred_amount | destination_id |
---|---|---|---|---|
ch_acct_Tv2N5n1… | 1,000 | 1,000 | acct_UmFvgch… | |
ch_acct_02PKCZz… | 800 | 800 | acct_eeTpYJA… | |
ch_acct_Bt7vVsG… | 1,000 | 800 | acct_CKwiUM3… | |
ch_acct_1DhwpWu… | 1,100 | 950 | acct_SpcS9JC… | |
ch_acct_F4VBSN6… | 1,100 | 1,100 | acct_6Zpyqo8… |
連結アカウントの支払い情報と送金情報も、Connect 固有のテーブル (connected_
など) 内で取得できます。
支払いと送金別方式
デスティネーション支払いと同様の方法で、支払いと送金別方式のレポートを作成します。すべての支払いは、プラットフォームのアカウントに作成され、売上は送金グループを使用して、連結アカウントに個別に送金されます。送金と送金グループを参照する連結アカウントで支払いが作成されます。
charges
テーブルと transfers
テーブルの両方に、transfer_
列が含まれています。支払い、送金、および送金グループの情報は、Connect 固有の connected_
テーブルで取得できます。