返金と不審請求の申請の場合の Revenue Recognition (収益認識)

返金と不審請求の申請は、Stripe でのあらゆる取引で発生する可能性があり、収益額に影響します。

返金または不審請求の申し立てを処理する

Stripe は返金と不審請求の申請を同様の方法で処理しますが、生成されるマイナス収益はそれぞれ返金勘定と不審請求の申請勘定に記帳します。

返金または不審請求の申請が行われると、以下のようになります。

• 顧客に現金が返金される。
• 以前に認識された収益は、返金勘定または不審請求の申請勘定に対するマイナス収益によって相殺されます。
• 未認識の前受収益はクリアされる。

次に、1 回限りの支払いの返金を例に説明します。

• 1 月 1 日に、顧客は 90 USD の 1 回限りの支払いを行いました。
• 2 月 1 日に、取引に対して返金が行われました。

この場合、90 USD の全額が収益として認識され、その後で 90 USD の全額が返金のマイナス収益勘定に追加されます。

次に、サブスクリプションの請求書に対して不審請求の申請が行われた場合を例にして説明します。

• 1 月 1 日に、顧客が 90 USD の 3 カ月単位のサブスクリプションを開始し、請求書が作成されて確定されました。
• 顧客は 90 USD を支払いました。
• 2 月 1 日に、顧客は取引に対して不審請求を申請します。

この例では、顧客は 31 日分のサービスを受けました。このため、31 USD が不審請求の申請勘定に記帳されます。またこの不審請求の申請によって、現金が 90 USD 減り、前受収益に残っている 59 USD がクリアされます。2 月末時点では、勘定の残高は次のようになります。

不審請求の申し立てで勝利する

不審請求の申請が返金と異なる点は、不審請求の申請では主張が認められる可能性があることです。

不審請求の申請で主張が認められると、以下が実行されます。

• 顧客に現金が返金される。
• 認識収益と前受収益は変化しない。
• 現金は、回収可能アカウントの増加によって相殺される。

上記の例では、3 月 1 日に不審請求の申請に対する主張が認められることを想定しています。3 月末時点の勘定残高を見ると、現金が 90 USD 増加しています。これは、回収可能勘定によって相殺されたものです。