NetSuite の請求書支払いページ
顧客が Stripe の決済フローを使用して NetSuite の請求書を支払えるようにします。
Stripe Connector for NetSuite は、NetSuite の請求書ごとに支払いページを作成します。顧客は Stripe の決済フローを使用して請求書を支払い、有効化されている支払い方法のいずれかを使用して支払うことができます。決済が受け付けられるとその都度、決済処理、現金の用途管理、入金の自動化、手数料の計算が自動的に行われます。
注
無料セルフサービスバージョンのコネクターをインストールすることもできます。このバージョンでは、Stripe の決済用リンクを使用して、支払いやその他のデータを NetSuite に同期することなく支払いを受け付けられるようになります。
仕組み
NetSuite の請求書を作成すると、支払いページのリンクが作成され、即座に追加されます。支払いページには以下の情報が含まれます。
- NetSuite 請求書番号
- NetSuite 合計請求金額
- 顧客の地域に基づく決済方法
- NetSuite 請求書の通貨 (Stripe がサポートしている場合)
NetSuite 請求書メール、請求書 PDF テンプレート、ウェブサイトポータル、またはその他の連絡方法で請求書支払いページへのリンクを顧客に提供します。顧客は NetSuite 請求書に記載されている請求金額の全額を支払います。
コネクターは支払いを NetSuite に同期し、請求書に適用します。
Stripe の入金が銀行預金として NetSuite に同期されると、コネクターは対応する銀行預金、処理手数料、通貨換算に対して支払いを照合します。このワークフローは入金の自動化と呼ばれます。不審請求の申請と返金は、NetSuite に自動的に同期されます。
支払いページの詳細
請求書を作成すると、同じ請求書での二重支払いを防ぐために 1 回限りで使用できる、一意の安全な URL が設定された Checkout の支払いページが瞬時に作成されます。この URL には、カスタムの取引本文フィールドからアクセスできます。
支払いページは、新しい請求書に対してのみ機能します。過去の請求書で支払いページを使用したい場合は、実装担当者に過去の請求書へのアクセスを可能にするスクリプトを依頼してください。
支払い情報は Stripe ダッシュボードで確認でき、NetSuite の顧客の支払いページへのリンクはメタデータで確認できます。
顧客の決済手段は、NetSuite の支払いページにあるコネクターの Control (管理) タブで、Save payment method to Stripe customers (Stripe 顧客の決済手段を保存) を選択した場合にのみ保存されます。保存された決済手段は、新規または既存の Stripe 顧客に適用され、NetSuite 顧客に関連付けられます。
レコードの同期と関連するレコードのリンクは、Stripe ダッシュボードでご利用いただけます。
銀行勘定調整を自動化する
この支払いページには、Stripe の入金から NetSuite の銀行入金まで、すべての支払い、返金、不審請求の申請の銀行勘定調整プロセスを自動化する入金の自動化が含まれています。
複数の子会社をサポート
支払いページは、単一子会社 (法人) または複数子会社 (OneWorld) の NetSuite アカウントと互換性があります。複数子会社のアカウント内で Stripe Connector for NetSuite に個別に接続している子会社が支払いページを有効にできます。決済フォームへのリンクに使用するカスタムの取引本文フィールドは、NetSuite 請求書フォームに適用されます。
複数の通貨と支払い方法をサポートする
お客様の地域のサポートされている取引通貨で決済を受け付けます。支払いページには、NetSuite の請求書で指定された通貨が表示されます。Stripe はその通貨に基づいて支払いを作成します。
支払い方法ページで、受け付ける支払い方法を有効にできます。Stripe は、お客様の地域や業務上の必要に応じて、多くのカテゴリーの支払い方法に対応しています。
将来の利用に備えて支払い方法を保存する
支払いページを使用して、将来の利用に備えて支払い方法を保存することもできます。たとえば、AutoPay などのコネクターのアドオンでは、保存された支払い方法を使用して、顧客に以降の請求署の請求を行うことができます。Stripe は、新規または既存の Customer (顧客) オブジェクトに支払い方法を保存します。
法令遵守
顧客の支払い情報を保存する際には、適用されるすべての法律、規制、ネットワーク規則に準拠する必要があります。たとえば、将来の使用に備えて顧客の支払い方法を保存する場合は、コネクターの決済フロー以外で請求されることについて顧客の同意を得る必要があります。あらかじめ同意を得ることで、支払い情報を保存し、必要に応じて以降の請求書を顧客に請求できます。
顧客がオフラインのときに請求する予定の場合は、規約に少なくとも以下の内容を含める必要があります。
- 指定された取引で顧客の代理として単独の支払いまたは一連の支払いを開始することを許可するという、顧客からお客様への同意。
- 予定されている支払い時期と支払い頻度 (たとえば、支払いの対象が、予定されている分割払いまたはサブスクリプションなのか、あるいは予定されていないトップアップなのか)。
- 決済金額の決定方法。
- サブスクリプションサービスに使用される支払い方法を設定する場合は、キャンセルに関するポリシー。
これらの規約に関する顧客の書面による同意の記録を必ず保管してください。
支払いページをカスタマイズする
支払いページのデザインを自社サイトのデザインに合わせてカスタマイズできます。Stripe ダッシュボードのブランディング設定ページで、支払いページの色とデザインを変更します。公開情報ページで、名前と明細書表記を変更します。
支払いページをコミュニケーションに追加する
決済ページを NetSuite での顧客とのコミュニケーションに導入できます。たとえば、決済ページの固有のリンクを NetSuite メールテンプレート、請求書 PDF テンプレート、または手動アウトリーチの今すぐ支払うボタンにマッピングすることが可能です。
支払いの領収書をメールで送信する
顧客にメール領収書を送信するには、次の 2 つのオプションがあります。
Stripe 経由でメール領収書を自動送信します。このオプションを利用するには、Stripe ダッシュボードの顧客へのメール設定ページで、成功した支払いを有効にします。支払いページのデフォルト設定では、Checkout セッションで作成された支払いに NetSuite の顧客メールが関連付けられます。メールが存在しない場合、顧客の支払い中に Checkout セッションがメールを送信するよう顧客に要求します。
NetSuite を経由して支払いに対するメール領収書を送信します。この場合、Stripe ダッシュボードでメール領収書を無効にする必要があります。次に、コネクターが NetSuite で顧客の支払いを作成するときにカスタムのメール領収書を送信するスクリプトまたはワークフローを作成します。
領収書をカスタマイズすることもできます。メール領収書をテストするには、 Stripe ダッシュボードで領収書を手動でトリガーする必要があります。
請求書の支払いページをテストする
NetSuite では、本番環境で作成するときと同じ項目、税金、その他の詳細を使用して請求書を作成できます。請求書の請求額は、0.50 より大きい必要があります。
新しく作成した請求書で、請求書支払いページのフィールドが表示されていることを確認します。表示されていない場合は、請求書支払いページのフィールドが表示されるように請求書フォームを設定します。
支払いページのリンクをクリックして、支払いフォームが正しく表示されることを確認します。フォームが表示されない場合は、URL 構造が正しく構成されているか確認してください。これは、検証とデフォルト設定のカスタムの取引本文フィールドを編集することで確認できます。
https://netsuite-connector.
のような URL が表示されるはずです。stripe. com/payment/[Stripe Account ID]/[“test” or “live”]/invoice/[guid code_ Internal ID] さまざまなテスト用決済手段や決済シナリオを用いて支払いを行います。
支払うをクリックして、支払いレコードが Stripe と NetSuite で作成されていることを確認します。これは、通常 30 秒以内に処理されます。Stripe ダッシュボードの Stripe Connector for NetSuite アプリで同期されたレコードを探します。
顧客の支払いページにアクセスすると、Stripe Customer オブジェクトが作成され、NetSuite の顧客に関連付けられます。この顧客が Stripe ダッシュボードに存在していることを確認してください。決済手段の保存を選択した場合、コネクターは支払いの完了時に決済手段を Stripe の
Customer
オブジェクトに保存します。元の請求書を確認して、NetSuite の顧客への支払いが正しく作成され、適用されていることを確認します。
- 請求書のステータスは、
Open
からPaid in Full
に変わります。 - 支払いは
Undeposited
と表示されます。 - 総勘定元帳の勘定は
Undeposited Funds
と表示されます。
- 請求書のステータスは、