Express 連結アカウントで Connect を利用
Express 連結アカウントを使用すると、プラットフォームでの入金スケジュールの管理、売上フローのカスタマイズ、ブランディングの管理が可能になります。Stripe は、プラットフォームのアカウント登録、アカウント管理、本人確認を行います。
Express のデモ
Express アカウント登録の完全なフローの様子を確認するには、ご自身で構築する前に サンプルエンドツーエンド Express 組み込み をお試しください。このデモには、オンデマンドのマーケットプレイスである Rocket Rides の連結アカウント登録機能およびアカウント管理のサンプルが含まれています。
デモの完全なソースコードは GitHub にあります。
はじめに
Express 連結アカウントを作成するには、次のすべての要件を満たす必要があります。
- 最低 API バージョン: Express 連結アカウントには API バージョン 2017-05-25 以降が必要です。ケイパビリティ は API バージョン 2019-02-19 以降が必要です。
- サポートされる国のプラットフォーム: オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、ブルガリア、カナダ、クロアチア、キプロス、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、香港、ハンガリー、アイルランド、イタリア、日本、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、シンガポール、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス、アメリカのプラットフォームは、Stripe がサポートする ほぼすべての国の Express アカウントを作成できます。国別の制限の詳細について、またはお客様の国で Express アカウントの利用が可能になり次第通知をご希望の場合には、お問い合わせください。
- セルフサービスがサポートされていない国: アラブ首長国連邦 および タイ では Connect を使用する際に適用される制限により、これらの国のプラットフォームユーザーは自身で Connect の Express 連結アカウントを登録することができません。これらの国で Connect の Express 連結アカウントの登録を開始する際は、お問い合わせください。
- UAE のプラットフォーム: UAE のプラットフォームは、UAE に所在し、支払いタイプが destination_charges および 支払いと送金別方式 の Express 連結アカウントのみを使用できます。UAE のプラットフォームでは、まだ on_behalf_of 属性を使用したデスティネーション支払いに対応していません。
- 不正利用の審査: Express 連結アカウントによって発生した損失の責任はプラットフォームが負うため、自社のプラットフォームを通じて登録したすべてのアカウントを調べ、不正利用の見込みがないことを確認する必要があります。詳細については、Stripe の リスク管理のベストプラクティスガイド をご覧ください。
- プラットフォームプロフィール: プラットフォームのプロフィールを完了する必要があります。
プラットフォームの国以外で Express 連結アカウントを登録する
ダッシュボードの Connect の設定セクションで、国ごとにアカウント登録を有効にできます。
Express アカウント登録フローは現在、英語、フランス語、スペイン語、ブルガリア語、簡体字中国語、繁体字中国語、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、エストニア語、フィンランド語、ドイツ語、ギリシャ語、ハンガリー語、インドネシア語、イタリア語、日本語、ラトビア語、リトアニア語、ノルウェー語、ポーランド語、ポルトガル語、ルーマニア語、スロバキア語、スロベニア語、スウェーデン語、タイ語に対応しています。
グローバルにアカウントを登録する場合は、次の点に注意してください。
- 国際ビジネス: プラットフォームは、税務報告や財務報告など、ビジネスを国際的に行ううえでの影響を理解する必要があります。
- 支払いフロー: 事業を行う国に基づいて支払いを作成するためのオプションを必ず確認してください。
- 利用規約タイプ: プラットフォームで、受取人の利用規約に従って連結アカウントを作成し、海外送金を有効にできます。このようなアカウントは、ケイパビリティへのアクセスが制限されます。
アカウント登録体験を設定する
最初のアカウント登録を行う前に、Connect の設定ページに移動して、自社のブランド名、カラー、アイコンを使用してフォームのデザインをカスタマイズします。Connect アカウント登録では、この情報は必須です。
Express 連結アカウントを作成し、情報を事前入力する
Create Account API を使用し、type
を express
に設定して連結アカウントを作成します。任意の情報を事前入力できますが、少なくとも type
を指定する必要があります。アカウントの国は、デフォルトでプラットフォームと同じ国に設定されており、アカウントはアカウント登録中に選択を確定します。
注
この例には、アカウント作成時に設定できるフィールドの一部のみが含まれています。 address
や website_
など、設定可能なフィールドの一覧については、Create Account API リファレンス をご覧ください。
連結アカウントの国とケイパビリティが分かっている場合は、アカウントを作成する際にその情報を入力できます。これにより、Connect アカウント登録で、そのケイパビリティの要件が収集されます。アカウント登録の負荷を軽減するには、必要なケイパビリティのみをリクエストします。
連結アカウントの情報をすでに収集している場合、Account オブジェクトに情報を事前入力できます。個人情報、ビジネス情報、外部口座情報など、アカウントに関するどのような情報でも事前入力できます。
Connect アカウント登録で、事前入力された情報が要求されることはありません。ただし、アカウント所有者は Connect 利用規約に同意する前に、事前入力された情報を確認するよう求められます。
自社のウェブサイトを持たないアカウントのアカウント登録を行っていて、プラットフォームで個人の URL を提供している場合は、そのアカウントの business_
を事前入力してください。アカウントに URL がない場合には、代わりに business_
を事前入力できます。
実装内容をテストする場合、テストデータを使用してアカウント情報を事前入力します。
capabilities
を省略すると、Connect アカウント登録は Stripe ダッシュボードの構成設定セクションの設定を使用して、アカウントの国に基づいてケイパビリティを自動的にリクエストします。
アカウントリンクを作成する
以下のパラメーターを使用して、Account Link (アカウントリンク) を作成します。
account
: 前のステップで API から返されたアカウント ID を使用しますrefresh_
url return_
url type
=account_
onboarding
アカウントをアカウントリンク URL にリダイレクトする
Account Link には、url
が含まれています。アカウントをこのリンクにリダイレクトして、アカウントをアカウント登録フローに送ります。各 Account Link の URL は、アカウント保有者の個人情報へのアクセスを許可するため、1 度しか使用できません。この URL にリダイレクトする前に、アプリケーションでアカウントを認証してください。
Express 連結アカウントの最初のアカウントリンクを作成する前に、顧客確認 (KYC) 情報を事前入力します。Express 連結アカウントのアカウントリンクを作成した後は、KYC 情報を読み取ることも更新することもできません。
セキュリティのヒント
アカウントリンクの URL をメールやショートメッセージ、またはその他の方法で、プラットフォームのアプリケーション外に送信しないでください。URL は、アプリケーション内で認証済みのアカウント所有者に提供してください。
プラットフォームに戻る連結アカウントを処理する
Connect アカウント登録では、連結アカウントがプラットフォームにリダイレクトされるすべてのケースを処理するために、return_
と refresh_
の両方を渡す必要があります。連結アカウントが快適に操作できるようにするには、これらを正しく実装することが重要です。
注
テスト環境 (たとえば、ローカルホストでテストする場合など) では、return_
と refresh_
に HTTP を使用できますが、本番環境では HTTPS のみを使用できます。本番移行前に、テスト用の URL を HTTPS の URL に入れ替えてください。
return_url
連結アカウントが Connect アカウント登録フローを完了すると、Stripe はこの URL へのリダイレクトを実行します。ただしこれは、すべての情報が収集されたことを意味するものでも、アカウントの要件がすべて満たされたことを意味するものでもありません。ユーザーがフローに正常に入り、そこから正常に出たことのみを意味します。
パラメーターの状態がこの URL を通じて渡されることはありません。連結アカウントが return_
にリダイレクトされた場合、以下のいずれかを行い、アカウントの details_
パラメーターの状態を確認してください。
- Connect Webhook で
account.
をリッスンします。updated - API でアカウントを取得します。
refresh_url
以下の場合、連結アカウントは refresh_
にリダイレクトされます。
- リンクの有効期限が切れている (リンク作成後、数分が経過した)。
- 連結アカウントがすでに URL にアクセスしている (連結アカウントがページを更新したか、ブラウザで戻るボタンまたは進むボタンをクリックした)。
- お客様のプラットフォームがアカウントにアクセスできなくなった。
- このアカウントが拒否されている。
refresh_
を設定してサーバーでメソッドをトリガーし、同じパラメーターを使用して アカウントリンク を再度呼び出し、シームレスな操作性を実現するために連結アカウントを Connect アカウント登録フローにリダイレクトする必要があります。
アカウント登録を完了していない連結アカウントを処理する
お客様の return_
にリダイレクトされた連結アカウントは、アカウント登録プロセスを完了していない可能性があります。連結アカウントを 取得 して、charges_
を確認します。アカウント登録が完了していない場合は、UI プロンプトを表示し、連結アカウントが後でアカウント登録を続行できるようにします。連結アカウントは、(組み込みによって生成された) 新しいアカウントリンクから本番環境利用の申請を完了できます。連結アカウントの details_
パラメーターの状態を確認すると、アカウント登録プロセスを完了したかどうかを確認できます。