比例配分の仕組み
アップグレードやダウングレードなどのサブスクリプションへの変更によって、比例配分による請求が発生することがあります。たとえば、顧客が月額 10 USD のサブスクリプションから 20 USD のオプションに変更した場合、各オプションの使用時間に対して比例配分が適用された金額が請求されます。請求期間の半ばで変更が発生した場合は、顧客は 5 USD の追加請求を受けます (最初の価格の未使用時間分が -5 USD で、新しい価格の残り時間分が 10 USD)。
比例配分された金額は、API がサブスクリプションを更新するとすぐに算出されます。変更の前と後のサブスクリプションのコストを計算するために、現行の請求期間の開始時間と終了時間が使用されます。
注
比例配分は、ライセンス (ユーザー毎) のサブスクリプションのみに作成されます。これは、ユーザー毎のサブスクリプションが各請求期間の開始時に請求されるためです。
比例配分の際の税金の詳細については、継続支払いの税金を徴収するをご覧ください。
比例配分のプレビュー
将来のインボイスを取得して、サブスクリプションへの変更をプレビューできます。この API コールは、サブスクリプションを変更せずに、渡されたパラメーターのみに基づいて将来のインボイスを返します。price
または quantity
を変更すると、比例配分が発生します。この例では price
を変更し、比例配分の日付を設定します。
次のレスポンス例を展開して、以下を確認できます。
- 36 ~ 38 行目に、以前の価格の未使用時間に対するクレジット。
- 107 ~ 109 行目に、新しい価格で使用した時間に対するコスト。
- 276 ~ 279 行目に、インボイスの新しい小計と合計。
{ "account_country": "US", "account_name": "Test account", "amount_due": 3627, "amount_paid": 0, "amount_remaining": 3627, "application_fee_amount": null, "attempt_count": 0, "attempted": false, "billing_reason": "upcoming",
サブスクリプションを変更する前に、この情報を使用して顧客に変更を確認できます。ただし、Stripe は秒単位で比例配分するため、比例配分された金額は、プレビューされてから実際に更新が実行されるまでの間に変化する可能性があります。この問題を回避するには、変更をプレビューする際にインボイスに subscription_proration_date
を渡します。サブスクリプションを更新する際には、サブスクリプションの proration_date
パラメーターを使用して、同じ日付を渡します。これにより、比例配分が同時に行われます。
比例配分の無効化
比例配分は、proration_behavior
パラメーターによって制御され、デフォルトで create_prorations
に設定されます。
proration_behavior
パラメーターを none
に設定することにより、比例配分をリクエストごとに無効にすることができます。サブスクリプションの今後の比例配分をすべて無効にするためのパラメーターはありません。比例配分を無期限に無効にする場合は、比例配分を生成するすべてのリクエストに対して proration_behavior
を none
に設定する必要があります。
比例配分を無効にすると、次のインボイスが生成されたときに、顧客は新しい価格で全額を請求されます。