オーバーキャプチャーを有効にする

オーソリ額を超える金額をキャプチャーします。

オーバーキャプチャーを使用すると、注文時にオーソリされた金額を超えてキャプチャーできるようになります。キャプチャーできる金額は、カードネットワーク、お客様の国、加盟店カテゴリーによって異なります。

IC+ 機能

オーバーキャプチャーは、IC+ の一機能です。現在 Stripe のブレンド料金体系が適用され、この機能の利用を希望する場合は、Stripe サポートまでお問い合わせください。

Stripe モジュールはデフォルトでオーバーキャプチャーをサポートしています。このガイドでは、カスタマイズによって有効化する方法をご紹介します。

新しいモジュールを作成する

次のディレクトリー構造で新しいモジュールを作成します。Vendor をベンダー名に置き換えます。

app/code/Vendor/StripeCustomizations/
├── etc/
│   ├── module.xml
│   └── config.xml
├── registration.php

registration.php 内で、モジュールを Magento に登録します。

<?php
\Magento\Framework\Component\ComponentRegistrar::register(
    \Magento\Framework\Component\ComponentRegistrar::MODULE,
    'Vendor_StripeCustomizations',
    __DIR__
);

etc/module.xml 内でモジュールを定義し、依存関係を設定して Stripe モジュールの後に読み込まれるようにします。

<?xml version="1.0"?>
<config xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:noNamespaceSchemaLocation="urn:magento:framework:Module/etc/module.xsd">
    <module name="Vendor_StripeCustomizations" setup_version="1.0.0">
        <sequence>
            <module name="StripeIntegration_Payments"/>
        </sequence>
    </module>
</config>

etc/config.xml 内で、Stripe モジュールの以下の設定を上書きします。

<?xml version="1.0"?>
<config xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:noNamespaceSchemaLocation="urn:magento:module:Magento_Store:etc/config.xsd">
    <default>
        <stripe_settings>
            <overcapture_enabled>1</overcapture_enabled>
        </stripe_settings>
    </default>
</config>

以下のモジュールを有効化します。

php bin/magento module:enable Vendor_StripeCustomizations
php bin/magento setup:upgrade
php bin/magento cache:clean
php bin/magento cache:flush

オーバーキャプチャーの仕組み

Magento で注文の請求書を作成すると、新しい Custom Capture Amount の入力値が Submit Invoice (請求書を送付する) の上に表示されます。ストアの基本通貨記号も入力ボックスに表示されますが、これは基本通貨でオーバーキャプチャー金額を入力する必要があることを示します。

請求書の全額をキャプチャーするには、入力ボックスを空にしておきます。カードネットワークがサポートしている場合、請求書の送付時に代替の金額をキャプチャーできるよう、カスタムの金額を入力します。

その他の考慮事項

オーバーキャプチャーを使用してオーソリ済みの支払いを更新すると、照合の精度に影響する場合があります。

請求書または注文書類に、カスタムのキャプチャー金額が反映されていません。
Stripe Tax は、請求書に表示される税金に基づいて税金の記録と差戻しを行うため、カスタムのキャプチャー金額を表示しません。

関連する商品とドキュメントが最終的な支払いと一致するようにするには、決済アクション = 注文の設定を適用してください。これにより、顧客の支払い方法が保存されますが、オーソリは試行されません。その後、請求書を発行する前に注文を編集し、合計額をキャプチャーした金額と一致させます。