Fifth Third Bank と連携させる公開プレビュー

Stripe は複数の銀行パートナーと連携して、決済と資金のグローバルネットワークをサポートしています。Stripe の Treasury プロダクトの新たな銀行パートナーとして Fifth Third Bank が新たに加わりました。

すでに Stripe Treasury を使用している場合、このガイドでは、Treasury が Fifth Third Bank と連携する方法について説明しています。

初めて Treasury を開始する場合は、Fifth Third Bank を使用して新しい Treasury の導入を開始するを参照してください。

Stripe Treasury アカウントの構造

Treasury アカウントの全体的な構造は変更されません。引き続き Connect を使用して、既存のプラットフォームアカウントと各ユーザーの連結アカウントを維持できます。連結アカウントはユーザーを表すため、そのユーザーの KYC および規制順守情報に関連付けられます。各接続アカウントはユーザーを表すため、そのユーザーのKYCおよびコンプライアンス情報と関連付けられます。各連結アカウントで追加の Stripe 製品 (追加の決済手段を使用する Payments、Treasury、Issuing など) を有効にすると、そのユーザーの情報を再収集することなく再利用できます。

各連結アカウントは、それぞれが FDIC 保険の対象となる口座である 1 つ以上の Treasury 金融口座を作成して管理できます。Treasury 金融口座は、それぞれ 1 つの銀行パートナー (現在は Fifth Third Bank を含む) で作成されます。プラットフォームの上限額の引き上げが承認されていない限り、各連結アカウントはすべての銀行パートナーを合わせて最大 3 つの金融口座を開設できます。ビジネス上の理由で上限額を引き上げる場合は、営業担当員に連絡するか、当社までメルでお問い合わせください。

それぞれの金融口座は、Connect の支払い残高から資金を受け取ることができ、また、他の金融口座と外部の銀行口座との間で資金を送金することもできます。

Fifth Third の金融口座には、Evolve の金融口座で使用するものと同じ API を使用できます。API の動作は、次のいくつかの重要な違いを除いて同じです。

1. 電信送金または ACH 経由で Fifth Third の金融口座から送金される OutboundTransfers では、Evolve での送金よりも遅いカットオフ時間が使用されます。
2. 支払い残高から送金された Stripe の入金は、外部の銀行口座や Evolve の金融口座への入金よりも早く、Fifth Third の金融口座に入金されます。
3. 新しいケイパビリティ treasury_fifth_third を使用して、連結アカウントの規制順守を管理できます。

Fifth Third Bank を Evolve と同等に構築する間、受領するデビット金額の一時的な制限など、追加の短期的な相違点が発生する可能性があります。

Fifth Third Bank の機能の提供状況

Stripe Treasury は両方の銀行パートナー間で機能の同等性をサポートします。

Fifth Third に移行したアカウントは、CreditReversals にまだ対応していません。この機能が利用可能になり次第お知らせします。

Fifth Third Bank 向けにまだリリースされていない金融口座の機能をリクエストすると、Stripe は次のエラーを返します。「銀行 fifth_third の金融口座で {_feature_} をリクエストすることはできません。」

Fifth Third Bank への移行

Stripe はお客様と連携して、Evolve Bank & Trust から Fifth Third に金融口座を移行します。Stripe が移行を管理するのであれば、お客様は Treasury API コールを更新する必要はありませんが、このガイドを確認する必要はあります。送金のタイミングの変更や連結アカウントのコンプライアンスなど、Treasury が Fifth Third と連携する方法についての情報が記載されています。

移行をカスタマイズするオプションもありますが、12 月 3 日までに Stripe に通知する必要があります。

新規または既存の連結アカウントの Fifth Third Bank へのアクセス権をリクエストする

新しい連結アカウントを作成するには、POST /v1/accounts を使用します。アカウントで Stripe Treasury を使用できるようにするには、アカウントに必要な次の機能をリクエストします。

• transfers (すべての連結アカウントに必要)
• treasury (Treasury の導入に必要)
• treasury_fifth_third (新規、Fifth Third Bank のアクセスに必要)
• 現在リクエストしているものと同じケイパビリティを引き続きリクエストします。

ケイパビリティをリクエストすると、連結アカウントの Account オブジェクトの requirements.currently_due hash に、ケイパビリティを有効にするために満たす必要のある要件が入力されます。連結アカウントがフィールドにすでに入力している場合、Stripe は再提出を求めずにそれを再利用します。ホスティング登録または Stripe API のいずれかを引き続き使用して、フィールドを収集できます。

すでに Treasury が有効になっている連結アカウントがある場合は、POST /v1/accounts/{{CONNECTED_ACCOUNT_ID}} を使用して、treasury_fifth_third のケイパビリティのリクエストで、関連付けられた ID を持つアカウントを更新します。

treasury 機能と比較すると、treasury_fifth_third 機能の要求には、新しいフィールドは必要ありません。ただし、Fifth Third Bank にアクセスするには、URL または 10 文字以上の商品説明と、アメリカを拠点とするアカウント担当者が必要です。これは、商品説明の最小文字数に要件がない treasury 機能とは異なります。したがって、連結アカウントが URL を提供しておらず、商品の説明が 10 文字未満の場合は、URL を指定するか、商品の説明を更新して 10 文字以上にする必要があります。本番環境の各連結アカウントで treasury_fifth_third 機能をプレビューして、そのアカウントに追加の要件がないことを確認します。審査の遅延や詳細の追加要求を減らすために、30 文字以上の商品説明を提供してください。

以下の 2 つのフィールドは、各連結アカウントが Stripe でサポート可能かどうか確認するのに役立ちます。

1. URL: 連結アカウントがサポート対象として承認される可能性を最大限に高めるために、URL を入力してください。Stripe は各連結アカウントの URL を審査して、サポート可能なビジネスとして適格であるか確認します。Stripe では、連結アカウントに URL がなくても問題ないケース (オンラインビジネスではない、まだ Web サイトを立ち上げていないなど) を認識しているため、Accounts の Requirements ハッシュでは URL は必須ではありません。連結アカウントが URL を入力できない場合でも、treasury_fifth_third ケイパビリティへのアクセスはブロックされません。ただし、URL がある場合は URL を入力してください。Stripe は手動で遵守要件の審査を行い、URL が入力されていることを確認します。URL は card_payments ケイパビリティと us_bank_account_ach_payments ケイパビリティの要件になっているため、これらのケイパビリティをリクエストしている場合は、すでに URL を入力している可能性があります。

2. 商品説明: URL を送信しない場合、商品説明フィールドが評価され、連結アカウントをサポートできるかどうかが判断されます。商品説明は10 文字以上である必要があります。既存の連結アカウントに URL がなく、商品の説明が 10 文字未満の場合、Fifth Third にアクセスするには、より長い説明を入力する必要があります。連結アカウントに、Treasury 金融口座を開設する目的とその使用目的をできるだけ詳細に記載した商品説明を提出するよう案内することをお勧めします。これにより、金融口座に関する制限やその他の問題が生じる可能性が最小限に抑えられます。審査の遅延や、詳細の追加要求を減らすために、30 文字以上で商品説明を入力してください。

商品説明やその他の要件を事前に提出することも、ユーザーが業務を Fifth Third に切り替えるまで待つことも可能です。それより前に treasury_fifth_third ケイパビリティをリクエストした場合でも、ユーザーの Payments や Treasury の本番環境での業務に影響はありません。

treasury_fifth_third ケイパビリティと treasury ケイパビリティの両方の要件をすべて満たしたら、連結アカウントを使用して Evolve と Fifth Third Bank で金融口座を作成できます。

1. アカウント代表者: treasury_fifth_third ケイパビリティをリクエストする場合、Stripe はアカウント代表者がアメリカに所在していることを確認します。アカウント代表者がアメリカに所在していないと判断した場合は、連結アカウントにこのケイパビリティを付与しない可能性があります。詳細については、Treasury の要件をご覧ください。

連結アカウントの Fifth-Sird へのアクセスステータスを確認する

連結アカウントが Fifth Third に登録されると、Stripe は各連結アカウントがサポート可能なユースケースであることを確認します。ユーザーは、業界のライセンスの証明などの追加情報の提供を求められる場合があります。提供された情報に基づいて、Stripe はアカウントをサポートしない可能性があります。Treasury のサポート可能性レビューの詳細をご覧ください。

法令遵守 / 規制プランのエラーコードに対するトラブルシューティング

プラットフォームの連結アカウント用に treasury_fifth_third ケイパビリティをリクエストする際は、URL または商品説明を提供して、Fifth Third Bank が連結アカウントをサポート可能かどうかを確認する必要があります。URL を提供した場合、エラーコードが表示されることがあります。

• invalid_url_format: 提供した URL の形式または文字列が正しくありません。URL を有効な形式 (.com、.org など) に更新してください。
• invalid_url_denylisted: 提供した URL が Stripe の「拒否リスト」に記載されていることを示します。サポートが必要な場合は、お問い合わせください。
• invalid_url_website_inaccessible: 送信した URL はパスワードで保護されている可能性があります。サポートの可否を評価するには、連結アカウントのウェブサイトにアクセスできる必要があります。
• invalid_url_website_incomplete: 提供した URL が 404 ステータスエラーコードを返しています。
• Invalid_url_website_other: Stripe がこのエラーを返した場合は、お問い合わせください。

URL フィールドが引き続きエラーを返す場合、または連結アカウントで修正できない場合は、代わりに商品説明を提供してください。

Fifth Third Bank で金融口座を作成する

FinancialAccount の作成

必要なケイパビリティを有効にした連結アカウントの新しい FinancialAccount を Fifth Third Bank で作成するには、POST /v1/treasury/financial_accounts を使用し、コールの Stripe-Account header の値として連結アカウントの ID を含めます。

金融口座を作成する際に、features[financial_addresses][aba][bank]="fifth_third" を指定して、Evolve で作成されないようにします。金融口座の作成後に銀行パートナーを変更することはできません。

features[financial_addresses][aba][requested]="true" を指定して、外部からアクセス可能な口座番号と金融番号 (financial_addresses.aba) をリクエストします。

連結アカウント用に Fifth Third の金融口座を作成するには、その連結アカウントに残高がマイナスの金融口座がないことを確認します。404 エラーを回避するために、すべての金融口座の残高が 0 USD 以上である必要があります。

Evolve の金融口座でリクエストしたのと同じ機能を Fifth Third の金融口座でもリクエストできます。これには、outbound_transfers、outbound_payments、およびその他の機能が含まれます。Fifth Third Bank 向けにまだリリースされていない金融口座の機能をリクエストすると、Stripe は「銀行 fifth_third の金融口座で {_feature_} をリクエストすることはできません」というエラーを返します。

curl https://api.stripe.com/v1/treasury/financial_accounts \
  -u "
sk_test_BQokikJOvBiI2HlWgH4olfQ2
:" \
  -H "Stripe-Account: 
{{CONNECTED_ACCOUNT_ID}}
" \
  -d "supported_currencies[]"=usd \
  -d "features[card_issuing][requested]"=true \
  -d "features[deposit_insurance][requested]"=true \
  -d "features[financial_addresses][aba][requested]"=false \
  -d "features[financial_addresses][aba][bank]"=fifth_third \
  -d "features[inbound_transfers][ach][requested]"=true \
  -d "features[intra_stripe_flows][requested]"=true \
  -d "features[outbound_payments][ach][requested]"=true \
  -d "features[outbound_payments][us_domestic_wire][requested]"=true \
  -d "features[outbound_transfers][ach][requested]"=true \
  -d "features[outbound_transfers][us_domestic_wire][requested]"=true

FinancialAccount を更新、取得、解約する

金融口座の更新、閉鎖、取得に使用する API に変更はありません。詳細は、金融口座を使用するを参照してください。

FinancialAccount Webhook

Stripe は、以下を含むすべての金融口座の Webhook をサポートしています。

• account.updated
• treasury.financial_account.created
  • FinancialAccount が新規作成されるたびにトリガーされます。
• treasury.financial_account.closed
• treasury.financial_account.features_status_updated
  • 1 つ以上の機能のステータスが変わったことを示します。これを反映して、active_features、pending_features、または restricted_features の配列に変更が加えられます。

Fifth Third の金融口座で資金を移動する

資金移動の概要

Stripe Treasury は、金融口座への入出金のさまざまなタイプの資金移動を提供します。各取引タイプは次の 4 つの方法で分類できます。

• クレジットまたはデビット: クレジットは口座から資金を送金して資産を減らす指示であり、デビットは口座に資金を受け取り資産を増やす指示です。
• 受領または開始: クレジットとデビットのいずれかを金融口座 (受領) または他の当事者の口座 (開始) に適用するかどうかを指定します。たとえば、開始されたクレジットによって金融口座から資金が送金されると残高が減少し、受領したクレジットによって金融口座に入金されると残高が増加します。
• レール: 各タイプの資金移動は、ACH、電信送金、Stripe ネットワーク、小切手、Issuing 取引など、1 つ以上のレールによってサポートされます。
• (任意) 入金または出金: これは必要に応じて、資金を金融口座から出金するか、金融口座に入金するのかを指定する方法です。

Stripe Treasury 資金移動 API

次の表は、使用可能な Stripe Treasury 資金移動 API を示しています。

金融口座の取引を開始する

OutboundTransfer または OutboundPayment でクレジットを開始する

Fifth Third の金融口座から資金を移動するには、所有者が同じ 2 つのアカウント間で送金する場合は OutboundTransfer、別のアカウント所有者間で送金する場合は OutboundPayment を作成します。

Stripe ネットワークを経由して、プラットフォームが保有する別の金融口座に売上を送金できます。売上は 1 時間以内に入金されます。Stripe ネットワークを介して送金するには、destination_payment_method_data フィールドに、口座番号と金融番号ではなく、金融口座 ID を入力する必要があります。

または、電信送金または ACH を使用して取引の送信を行うよう Stripe に指示することもできます。公開された期限までに送信すると、電信送金を開始したその日のうちに追跡情報が届きます。国内の電信送金は、送金先銀行と送信時刻に応じて、Stripe の銀行パートナーが FedWire または CHIPS ネットワークを使用して送金する場合があります。Evolve の金融口座から電信送金を開始する場合は、FedWire を使用して送金が行われます。Fifth Third Bank の金融口座から電信送金を開始する場合は、受け取り側の銀行が CHPS を受け付けていて、電信送金が CHIPS の営業時間内に行われる場合に限り、 CHIPS を使用して送金が行われます。それ以外の場合は FedWire を使用して送金が行われます。

Fedwire を使用して送金された電信送金の場合、IMAD および OMAD フィールドは、tracking_details[us_domestic_wire][imad] フィールドおよび tracking_details[us_domestic_wire][omad] フィールド内で確認できます。

CHIPS を使用して送金される電信送金の場合、送金のシステムシーケンス番号は tracking_details[us_domestic_wire][chips] で確認できます。これらの ID を受け取り側の銀行と共有して、電信送金のステータスを追跡できます。

公開されている ACH 送信締め切り期限より前に ACH 取引を送信すると、通常は、その日のうちに銀行から追跡情報が届きます。

Evolve と比較すると、Fifth Third Bank による送金と ACH の締め切りのタイミングは遅くなります。

締め切りのすぐ後に送金を送信した場合、その日の夜に処理される可能性がありますが、必ずそうなると保証されているわけではありません。

これらの API の詳細については、OutboundTransfers および OutboundPayments を参照してください。

InboundTransfer でデビットを開始する

InboundTransfers を使用してデビットを開始できます。InboundTransfers は常に ACH を使用して開始され、開始された取引の送信期限の対象となります。

Stripe Payouts からの Payouts

お客様または連結アカウントが Stripe Payments を使用している場合には、標準の Payouts API を使用して、取得した売上を Fifth Third の金融口座に送金できます。以下の手順に従うことで、現在の入金設定を引き続き使用したまま Fifth Third の金融口座への入金に切り替えられます。

保留中の売上を早期に利用することなく入金を作成して Fifth Third の金融口座に売上を移動する場合、Evolve の金融口座や外部の銀行口座に比べて入金が速く処理されます。

自動入金スケジュールを設定するか、手動入金のみを作成するかどうかと、保留中の売上に早期アクセスするかどうか決定します。

• 自動または手動: 連結アカウントが売上を入金するための自動入金スケジュールを設定できます (毎日など)。自動入金スケジュールを設定している場合でも、手動入金はいつでも作成できます。自動入金では、Payout オブジェクトに常に reconciliation_status が入力され、対応する payout.reconciliation_completed イベントがトリガーされます。手動入金ではこのようなことは行われません。
• 標準アクセスまたは早期アクセス: 保留中のカード売上をすぐに利用して、手動入金または自動入金に使用できます。カード決済額を獲得すると、通常、売上は受け取ってから 2 営業日後に残高で利用できるようになります。早期アクセスを利用するには、即時手動入金 (method=instant) を作成するか、連結アカウントを早期自動入金スケジュール (delay_days=1) に設定します。これらには、それぞれ手数料が関連付けられます。これはカードのみが対象であり、ACH や他の支払い方法による保留中の売上には早期アクセスできません。

資金に早期にアクセスできるようにするために、Stripe で早期入金または即時入金をまだ有効にしていない場合は、一度だけプラットフォームのクレジットリスク承認を得る必要があります。早期入金を有効にすると、連結アカウントによる売上の引き落としが早まるため、プラットフォームのリスクも高まるおそれがあります。カードまたは ACH でこの機能を利用するには、営業担当者にお問い合わせください。

入金タイミングの改善

Fifth Third の金融口座に作成した入金は、外部の銀行口座や Evolve の金融口座に送金されたものよりも早く着金します。

手動入金オプション

手動入金では、standard と instant という 2 つのオプションがあります。

• 標準手動入金: これらには売上処理済みの支払いの売上のみが含まれ、保留中の支払いの売上は含まれません。売上処理済みの売上は数時間以内に入金されます。すなわち、新たなカード決済の売上は入金のキャプチャーから約 1 ～ 2 日後に入金されます。このタイミングは、Evolve の金融口座や外部の銀行口座への入金と比べると短縮されています。このような従来の入金では、売上処理済みの売上は入金リクエストの約 1 日後、入金のキャプチャーから約 2 ～ 3 日後に入金されていました。なお、Stripe は正確な入金のタイミングを保証しかねます。

• 即時手動入金: 保留中の売上と売上処理された売上の両方から引き出します。カード決済額を獲得すると、通常、売上は受け取ってから 2 営業日後に残高で利用できるようになります。 ACH 支払いなど、他の支払いタイプではさらに時間がかかります。売上は利用可能になるまで保留されます。即時手動入金を作成すると、すべての売上を instant_available 残高に含めることができます。即時手動入金では数時間以内に入金されます。これは、Fifth Third の金融口座、Evolve の金融口座や外部の銀行口座と同じ動作です。

お使いのプラットフォームで早期入金が有効になっておらず、この機能を追加することにご関心がある場合は、営業担当者にお問い合わせいただくか、treasury-support@stripe.com に当社までお問い合わせください。

自動入金オプション

必要に応じて、各連結アカウントの自動入金スケジュールを設定できます。Stripe は、利用可能になったすべての売上に対して、指定された頻度 (日次など) で入金を作成し、指定された外部の銀行口座 (金融口座など) に売上を送金します。

settings.payouts.schedule で 2 つのパラメータを設定することで、自動入金の速度を制御できます。

• interval: 資金が入金される頻度を定義できます。設定できる値は、daily、weekly、monthly、または manual です。manual に設定すると自動入金が無効になり、代わりに手動入金のみを行うように設定されます。
• delay_days: アメリカを拠点とするビジネスは、標準入金に利用できるようになるまで支払いを保留する営業日ベースの日数を定義できます。デフォルトは 2 日です。日数を長く設定するとリスクを下げることができ、日数を短く設定すると保留中の売上を早期に利用できます。

間隔を毎日に設定し、delay_days=2 に設定すると、売上は入金のキャプチャーから約 1 ～ 2 営業日で入金されます。このタイミングは、入金のキャプチャーから 2 ～ 3 日で入金される Evolve の現行のプロセスよりも改善されています。

間隔を毎日に設定し、delay_days=1 を設定すると、売上が入金キャプチャーから約 1 営業日後に入金されるため、売上を早期に利用できます。営業日以外の入金をご希望の場合は、営業担当者にお問い合わせください。

入金スケジュールを更新するには、POST /v1/accounts/{{CONNECTED_ACCOUNT_ID}} を使用します。

Fifth Third の金融口座を使用するように入金を更新する

入金用の金融口座を設定する

Treasury の金融口座に入金を送金したり、Treasury の金融口座からトップアップを受け取ったりする前に、金融口座を、関連する Stripe アカウントに連結された外部口座 (BankAccount オブジェクト) として設定する必要があります。金融口座の id を指定して外部口座を設定するオプションが利用できるようになりました。また、金融口座で intra_stripe_flows 機能をリクエストする必要があります。

• プラットフォームアカウント: Stripe ダッシュボードを使用して、プラットフォームアカウントからの入金またはプラットフォームアカウントへのトップアップに使用できる BankAccount オブジェクトを作成します。
• 連結アカウント: POST /v1/accounts/{{CONNECTED_ACCOUNT_ID}}/external_accounts を使用して、financial_account パラメーターに新しい金融口座 id を指定して、連結アカウントからの入金に使用できる BankAccount オブジェクトを作成します。

curl https://api.stripe.com/v1/accounts/acct_xxx/external_accounts \
  -u "
sk_test_BQokikJOvBiI2HlWgH4olfQ2
:" \
  -d "external_account[country]"=us \
  -d "external_account[currency]"=usd \
  -d "external_account[financial_account]"=fa_xxx \
  -d "external_account[object]"=bank_account

Stripe は以下を返します。

{
 "id": "ba_xxx",
  ...
}

手動入金を作成する

新しい Fifth Third の金融口座に銀行口座 id を設定したら、POST /v1/payouts を呼び出して、宛先パラメーター値を新しい銀行口座 id として指定します。

curl https://api.stripe.com/v1/payouts \
  -u "
sk_test_BQokikJOvBiI2HlWgH4olfQ2
:" \
  -d amount=1000 \
  -d currency=usd \
  -d destination=ba_xxx \
  -d method=instant

自動入金の設定を更新する

自動入金スケジュールを設定したプラットフォームに連結アカウントがある場合は、新しい Fifth Third の金融口座に入金を送金できます。Fifth Third の金融口座用に作成した外部口座で、default_for_currency パラメータを true に設定します。

入金の差戻し

有効な ABA 機能を持つ金融口座への入金に対して入金の差戻しを作成できます。

金融口座で取引を受け取る

既存の FinancialAccount からクレジットを受け取る

既存の金融口座から Fifth Third の金融口座に資金を移動するには、既存の金融口座から OutboundTransfer または OutboundPayment を作成します。OutboundPayment の destination_payment_method_data に Fifth Third の金融口座 ID を入力すると、取引は Stripe ネットワーク経由で送信されます。

curl https://api.stripe.com/v1/treasury/outbound_transfers \
  -u "
sk_test_BQokikJOvBiI2HlWgH4olfQ2
:" \
  -H "Stripe-Account: 
{{CONNECTED_ACCOUNT_ID}}
" \
  -d financial_account=treasuryFinancialAccount \
  -d amount=1000 \
  -d currency=usd \
  -d "destination_payment_method_data[type]"=financial_account \
  -d "destination_payment_method_data[financial_account]"=destinationFifthThirdFinancialAccount \
  -d "destination_payment_method_data[statement_descriptor]"="Test xfer" \
  -d "destination_payment_method_data[description]"="OutboundTransfer to my Fifth Third financial account"

外部ソースからクレジットまたはデビットを受け取る

financial_addresses.aba 機能をリクエストして有効にすると、Fifth Third の金融口座が外部からアクセス可能な口座番号と金融番号 (VBAN) を受け取れるようになります。お客様の連結アカウントは、Fifth Third の金融口座の口座番号と金融番号を共有して、外部から受領したクレジット (電信送金および ACH) と受領したデビット (ACH) に利用することができます。また、少額入金での口座認証も利用できます。

外部の関係者によっては、電信送金を開始するために銀行の住所を要求される場合があります。Fifth Third の金融口座への電信送金を有効にするには、連結アカウントに次の住所を入力します。

38 Fountain Square Plaza Cincinnati, OH 45263

現時点は、取引あたり最大 50 万 USD までのデビットのみ受領できます。外部の当事者が 50 万 USD を超える金額の引き落としを開始した場合、Stripe は R29 の ACH 返金コードで返金を開始します。残高への影響はなく、受領したデビットは取引リストに表示されません。この制限が解除されましたら、Fifth Third を本番環境で利用しているすべてのプラットフォームにお知らせします。

DebitReversal を作成することで、デビットの差戻しを開始できます。DebitReversal は 24 時間以内に作成する必要がありますが、今後数カ月以内にこの期限を延長する予定です。Stripe が CreditReversals に対応するまでは、Stripe サポートにメールを送信してクレジットの差戻しを依頼してください。Stripe は現在、遅延差戻しには対応していません。

Fifth Third の金融口座でカードを発行する

Issuing の導入は変更されず、ユーザーにカードを再発行する必要はありません。ユーザーに影響を与えることなく、既存のカードを現在の金融口座から新しい Fifth Third の金融口座にリダイレクトすることができます。これは新しい機能であり、現在は利用できません。

既存のカードに更新して、既存の金融口座からの資金移動から新しい Fifth Third の金融口座への資金移動に切り替えることができます。

新しい金融口座 ID でカードを更新することで、カードを移行できます。

curl https://api.stripe.com/v1/issuing/cards/ic_xxx \
  -u "
sk_test_BQokikJOvBiI2HlWgH4olfQ2
:" \
  -d financial_account=fa_xxx

Stripe は以下のレスポンスを返します。

{
  "id": <card Id>,
  "object": "issuing.card",
  "financial_account": <new Financial Account Id>,
  ...
}

カードが別の金融口座にリダイレクトされた場合でも、オーソリは同じ金融口座に関連付けられたままになります。さらにカードイベントが発生すると、元の金融口座の残高に影響します。たとえば、支出カテゴリーによっては、増分オーソリリクエストが最大 30 日後に発生することがあります。Fifth Third への移行時に意図しない支払い拒否を回避するために、移行に関して Stripe と連携することをお勧めします。

カード作成時に新しい金融口座 ID を指定することにより、Fifth Third 金融口座から引き落とされる新しいカードを発行することもできます。

Fifth Third の金融口座を作成し、card_issuing 機能をリクエストできます。

curl https://api.stripe.com/v1/treasury/financial_accounts \
  -u "
sk_test_BQokikJOvBiI2HlWgH4olfQ2
:" \
  -H "Stripe-Account: 
{{CONNECTED_ACCOUNT_ID}}
" \
  -d "supported_currencies[]"=usd \
  -d "features[card_issuing][requested]"=true \
  -d "features[deposit_insurance][requested]"=true \
  -d "features[financial_addresses][aba][requested]"=false \
  -d "features[financial_addresses][aba][bank]"=fifth_third \
  -d "features[inbound_transfers][ach][requested]"=true \
  -d "features[intra_stripe_flows][requested]"=true \
  -d "features[outbound_payments][ach][requested]"=true \
  -d "features[outbound_payments][us_domestic_wire][requested]"=true \
  -d "features[outbound_transfers][ach][requested]"=true \
  -d "features[outbound_transfers][us_domestic_wire][requested]"=true

Stripe は以下のレスポンスを返します。

{
  id: fa_123,
  ...
}

次に、金融口座 ID を指定して新しいカードを作成します。

curl https://api.stripe.com/v1/issuing/cards \
  -u "
sk_test_BQokikJOvBiI2HlWgH4olfQ2
:" \
  -d financial_account=fa_xxx \
  -d currency=usd \
  -d type=virtual

苦情の追跡

苦情の追跡プロセスに 1 件の更新があります。連結アカウントで Fifth Third Bank の使用を開始すると、各苦情の complaint_channel フィールドに以下の新しいチャネルが含まれるようになります。

• 従業員
• エグゼクティブ
• 代理申請者
• Bancorp のインシデント
• 消費者報告機関
• 連邦
• CFPB
• BBB
• 取締役会

更新後の苦情トラッカーを Stripe から受け取るまで、アクションは不要です。

プラットフォームの金融口座

プラットフォームの金融口座は Evolve で引き続き開設されています。現在のところ、Fifth Third Bank で 2 つ目のプラットフォームの金融口座は開設されません。ただし、数カ月以内にこのオプションを導入する予定です。それまでの間は、Stripe ネットワーク送金を利用して Evolve のプラットフォームの金融口座から Fifth Third Bank の連結アカウントの金融口座に即座に資金を送金できます。