場所を管理する
お客様の Terminal のデプロイメントで、複数の実店舗で多数のリーダーを使用する場合には、それらすべての追跡に手間がかかることがあります。Locations を使用すると、現実の稼働場所に関連付けることで、リーダーとそのアクティビティを管理できます。また、リーダーに適切な地理設定を確実にダウンロードすることもできます。
Terminal の Locations (場所) オブジェクトを使用すると、実際の使用場所ごとにリーダーをグループ化し、接続ステータスを表示し、設定をカスタマイズできます。これは、多数のアカウントが連結されたマーケットプレイスに特に便利です。
作成した Location (場所) を使用することで、リーダーのグループ化、リーダーの検出フローの機能強化。実店舗などの場所ごとの設定のカスタマイズなどの実行が可能になります。
場所を作成する サーバー側 ダッシュボード
リーダーを操作する実際の場所ごとに Location を作成します。リーダーを頻繁に移動させる必要があるビジネスの場合、場所にはビジネスが主に行われている場所を示す住所を使用できます。
API を使用して新しい場所を作成するには、Create location (場所の作成) リクエストを使用します。
Location に必要な住所プロパティは国によって異なります。
国 | 必須の住所プロパティー |
---|---|
オーストラリア カナダ イタリア スペイン アメリカ | line1 , city , state , postal_code , and country |
オーストリア+ ベルギー チェコ共和国+ デンマーク フィンランド+ フランス ドイツ ルクセンブルク+ マレーシア+ オランダ ニュージーランド+ ノルウェー+ ポルトガル+ スウェーデン スイス+ イギリス | line1 , city , postal_code , and country |
アイルランド シンガポール | line1 , postal_code , and country |
ダイレクト支払いを使用してアカウントの場所を作成する
ダイレクト支払いを使用してアカウントの場所を作成するには、リクエストで Stripe-Account
ヘッダーを使用します。これらの場所にアクセスできるのは、認証された Connect アカウントのみです。ビジネスが複数の実店舗で運営されている場合、ダイレクト支払いを使用する個人アカウントに対して複数の場所を作成できます。
デスティネーション支払いを使用してアカウントの場所を作成する
デスティネーション支払いを使用する実装の場合、場所は「プラットフォーム」アカウントに属し、厳密には Connect アカウントにマッピングされません。プラットフォームでデスティネーション支払いを使用するアカウントと場所を関連付ける必要がある場合は、場所の metadata プロパティに、関連するアカウントへの参照を格納できます。
Stripe ダッシュボードの場所を管理ページから場所を作成することもでできます。
リーダーを場所に登録すると、指定した場所でリーダーがグループ化され、その国の設定が定義されます。
接続トークンの範囲を指定する サーバー側 スマートリーダー
Terminal SDK の 接続トークン を作成する際は、location
パラメーターを指定して、スマートリーダーへのアクセスを制御できます。場所を指定すると、ConnectionToken はその場所に割り当てられたスマートリーダーでのみ利用可能になります。場所を指定しなければ、すべてのリーダーで ConnectionToken を使用できます。
注
Bluetooth リーダーの場合、ConnectionTokenの location
は影響しません。このため、近くにある Bluetooth リーダーを常に検出できます。
リーダーを場所に登録する
決済を受け付けるには、リーダーを場所に登録する必要があります。リーダーを場所に登録するプロセスは、スマートリーダーであるか、Bluetooth リーダーであるかによって異なります。
スマートリーダー サーバー側
スマートリーダー (Verifone P400、BBPOS WisePOS E、Stripe Reader S700) は、リーダー登録時に場所に登録します。
リーダーの登録は、ダッシュボードのリーダーページまたは場所を管理するページで行うことができます。
Bluetooth リーダー クライアント側
Bluetooth リーダー (Stripe Reader M2、BBPOS Chipper 2X BT、BBPOS WisePad 3) は、BluetoothConnectionConfiguration
で locationId
を指定することにより、リーダーへの接続中に場所に登録できます。また、検出されたリーダーから reader.locationId
を渡すことにより、最後に使用された場所にリーダーを登録することもできます。
注
v2.0.0 より前の Terminal SDK バージョンは、BBPOS Chipper 2X BT リーダーや WisePad 3 リーダーの場所への登録に対応していません。
検出されたリーダーの検索結果を絞り込む
スマートリーダー クライアント側
アプリケーションは、SDK の discoverReaders
メソッドを使用して接続可能なリーダーを探します。Verifone P400 や BBPOS WisePOS E などのスマートリーダーを検出する際には、場所で検索結果を絞り込むと、目的のリーダーをより簡単に見つけられるようになります。
以下のコードを使用すると、アプリのコールバックは特定の場所のリーダーのみを返します。場所の ID は、ダッシュボードの場所を管理するページで見つけることができます。
Bluetooth リーダー クライアント側
モバイルリーダーは接続に Bluetooth を使用するため、discoverReaders
では近くにあるすべてのリーダーが返されます。デフォルトでは追加のフィルタリングは適用されませんが、返された Reader オブジェクトの registeredLocation
パラメーターを使用して、アプリケーションで必要に応じてオプションの追加フィルタリングを適用することもできます。