商品の税コードと税金処理を指定する
商品と価格に税コードと税金処理を追加して、自動的に税金を計算します。
Stripe Tax は商品の税コード (PTC) を使用して、適用される税率を商品に関連付けます。この税率は都市や国によって異なる場合があります。各商品に税コードを割り当てることで、税率やその他の課税ルールが自動的に適用されます。
どのコードにもあてはまらない商品の場合、その税務管轄区域の標準税率を適用するために、名称に「一般」が含まれるコードから選択してください。利用可能な税コードの一覧をご覧ください。
事前設定の税コード
Stripe Tax の本番環境での利用が可能になると、商品用と配送用の 2 種類の事前設定の税コードを設定できます。どちらもダッシュボードの Stripe Tax の設定から指定できます。
事前設定の税コードとデフォルトの配送税コードを示す税金設定。
事前設定の商品の税コード
事前設定の商品の税コードは、Stripe Tax での商品やサービスを表します。事前設定は、商品や取引の product_data で tax_
が明示的に指定されていない場合に使用されます。この事前設定の税コードは、支払いを処理するときに、税金設定の しきい値の監視 セクションで、税金のしきい値に近づいている、またはしきい値を超過していることを示すためにも使用されます。
複数のタイプが異なる商品 (SaaS と電子書籍など) を販売する場合は、テスト環境を使用して、事前設定の税コードを変更して、Monitor (監視) タブで各商品タイプへの影響を確認できます。
事前設定の配送税コード
事前設定の配送税コードは、配送手数料を請求する場合の税金処理を表します。これは、配送料金の tax_
が明示的に指定されていない場合に使用されます。Stripe Tax では、配送手数料に対する税金を請求したくない場合、デフォルトの配送処理を課税対象外に変更できます。常に正しく税金が請求されるように、デフォルトを「配送」のままにしておくことをお勧めします。
継続支払いの配送料金に対する税金を請求するには、Product を作成するか、「配送」というラインアイテムに product_
を渡して、配送の tax_
を選択します。
配送の課税の対象は、アメリカの州や国によって異なる場合があります。
税金処理
価格には tax_
を指定するか、ダッシュボードの税金設定でデフォルトの税金処理を指定する必要があります。これにより、買い手への税金の提示方法が決まり、市場に応じて決済フローを各地域に適応できます。税金処理を外税に設定すると、指定した価格の小計に税金が加算されます。これはアメリカの市場および B2B 販売で一般的な方法です。内税に設定すると、税率が変わっても買い手が支払う金額は変わりません。これはアメリカ以外の多くの市場の B2C の買い手にとって一般的な方法です。
デフォルトの税金処理を設定する (推奨)
税金処理が定義されていないすべての価格に適用されるデフォルトの税金処理を定義することができます。デフォルトの税金処理は、価格に税金を含めるセクションの Stripe Tax の設定で設定できます。
デフォルトの税金処理を設定した後、tax_
が定義されていないすべての価格でこの設定が使用され、Stripe Tax で使用できるようになります。デフォルトの税金処理のオプションは以下のとおりです。
- 自動: 税金処理は、商品価格に指定されている通貨に基づきます。通貨が
USD
およびCAD
の場合、税金処理は外税です。その他すべての通貨では、税金処理は内税です。これは、多通貨の Prices でも機能します。 - 内税: 内税は、価格にすでに含まれています。たとえば、商品の価格が 5.00 USD として定義されている場合、顧客が支払う最終金額は 5.00 USD です。
- 外税: 外税は、価格に加算されます。たとえば、商品の価格が 5.00 USD として定義されているとします。この商品に課される税が 10% の場合、税込みの合計金額は 5.50 USD になります (これは説明のための例であるため、税率は異なる場合があります)。
個々の価格でこの設定を上書きするには、価格に税金処理を設定します。
価格に税金処理を設定する (オプション)
ダッシュボードまたは API を使用して Price を作成する際に、その税金処理を設定できます。ダッシュボードで Price を作成すると、料金モデルが収益に与える影響を調べることができます。
注意
tax_
を「外税」または「内税」のいずれかに設定すると、変更できなくなります。
API を使用して、tax_
を指定した Price を作成する場合、以下のようになります。
多通貨の価格の場合は、currency_options.<currency>.tax_behavior パラメーターを使用して、それぞれの通貨の税金処理を設定します。
状況によっては、事前設定されていないカスタムの価格を使用することをお勧めします。この場合、価格 ID の代わりに price_
を渡すことができます。たとえば、カスタム価格で 1 回限りの決済を受け付ける場合は、以下のようになります。
商品に税コードを設定する (推奨)
ダッシュボードで商品を作成する際に、利用可能な税コードを検索することで、ドロップダウンに tax_
を設定することができます。設定しない場合は、Stripe Tax ではダッシュボードで定義された事前設定の税コードが使用されます。複数のコードにあてはまる可能性がある商品 (顧客のタイプに応じて個人用またはビジネス用に使用される SaaS 商品など) の場合は、Stripe で 2 つの別々の商品を作成し、それぞれに適切なコードを割り当てることをお勧めします。
API を使用して、tax_
を指定した Product を作成する場合、以下のようになります。
状況によっては、事前設定されていないカスタムの商品を使用することをお勧めします。この場合、商品 ID の代わりに product_
を渡すことができます。たとえば、カスタム商品に対する 1 回限りの決済を受け付ける場合は、以下のようになります。
税コードを指定した配送料金を作成する (オプション)
Checkout の支払いモードでは、配送料金を設定し、配送料金に税金を請求できます。ダッシュボードまたは API で配送料金に税コードを設定することで、配送料金に対する税金を自動的に計算することができます。