データインポートの例
一般的なユースケースにデータインポートを利用する方法を紹介します。
Stripe の支払いにサービス期間を追加する
この例では、お客様は Stripe を決済代行業者として使用しながら、独自の継続支払いソリューションを使用しているとします。Stripe で支払いがありますが、これらの支払いのサービス期間は別のシステムに保存されます。
Stripe で、2020 年 2 月 1 日から 2021 年 1 月 31 日までの年間サブスクリプションを表す、ID が py_
で 2020 年 1 月 1 日の 120 USD の支払いがあるとします。このデータを Stripe に追加するには、次のフィールドが含まれている CSV をインポートできます。
source | transaction_id | split_transaction_id | booked_date | recognition_start_date | recognition_end_date | amount | currency | description |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stripe | py_1234 | 2020-02-01 | 2021-01-31 |
Stripe にはすでに記帳日、金額、通貨に関するデータはあるため、これらのフィールドは空白のままにしておいてかまいません。
請求書のライナイテムのサービス期間を追加または上書きする
この例では、お客様が Stripe Invoicing と併用して、独自の継続支払いソリューションを使用しているとします。この場合、請求書のラインアイテムのサービス期間に欠落や誤りが生じている可能性があります。
大企業の顧客向けの請求書を手動で生成し、2020 年 4 月 1 日に確定したとします。請求書には ID in_
が設定され、複数のラインアイテムがあります。一部は物品で、一部は他の製品のサブスクリプションです。ラインアイテム別の Revenue Recognition レポートで、お客様は次のことに気付きました。
- レポートに記載されている 4 月の収益が想定外に増加している。サブスクリプション (
il_
) のラインアイテムにはサービス期間がなく、そのラインアイテムのすべての収益が 4 月分に記帳されている。5678 - 別のサブスクリプション (
il_
) の別のラインアイテムはサービス期間が 2020 年 4 月 1 日から 2020 年 4 月 15 日までと間違っており、収益が 4 月分として認識されている。7890
il_
の収益を 2020 年 5 月 1 日から 2020 年 6 月 1 日までとして認識し、il_
の収益を 2020 年 6 月 1 日から 2020年 9 月 1 日として認識したいと考えています。
source | transaction_id | split_transaction_id | booked_date | recognition_start_date | recognition_end_date | amount | currency | description |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stripe | in_1234 | il_5678 | 2020-05-01 | 2021-06-01 | ||||
Stripe | in_1234 | il_7890 | 2020-06-01 | 2021-09-01 |
Stripe にはすでに請求書の確定日からの記帳日、金額、通貨に関するデータはあるため、これらのフィールドは空白のままにしておくことができます。
追加のデータを使用して Stripe の支払いを分割する
この例では、お客様は Stripe を決済代行業者として使用しています。Stripe で支払いがありますが、これらの支払いはカスタムの収益認識スケジュールを設定しようとしている複数の物品とサービスを表すと想定されます。
Stripe で ID が py_
の 100 USD の支払いがあり、この支払いは次のような 2 つの物品とサービスを表すとします。
- 2020 年 2 月 1 日から 2020 年 5 月 31 日までで認識される 74.99 USD のサブスクリプション。
- 出荷日である 2020 年 1 月 1 日にただちに認識される 25.01 USD の資材の配送料。
この Stripe の支払いを分割するには、次のデータを提供する必要があります。
source | transaction_id | split_transaction_id | booked_date | recognition_start_date | recognition_end_date | amount | currency | description |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stripe | py_1234 | subscription | 2020-02-01 | 2021-05-31 | 74.99 | USD | 支払いのうちのサブスクリプション部分 | |
Stripe | py_1234 | shipment | 2020-01-01 | 2021-01-01 | 25.01 | USD | 支払いのうちの資材の配送料部分 |
取引の各部分に対して一意の分割取引 ID を指定する必要があります。これにより、Stripe は同じ ID の支払いの各部分を区別できるようになります。唯一の要件は、各分割取引 ID が一意であることです。
Stripe にはすでに記帳日と通貨に関するデータがあるため、これらのフィールドは空白のままにしておいてかまいません。または、正しい値を入力してください。Stripe にて、支払いの各要素の金額の合計が元の支払いの金額になることと、通貨 (指定された場合) が同じままであることをチェックします。説明はオプションです。
外部取引をインポートする
この例では、お客様は他の決済代行業者から Stripe に移行しようとしているか、複数の決済代行業者のソリューションを使用しているとしています。
サブスクリプションを Stripe に移行しようとしていて、そのすべてが支払い済みであるとします。これらのサブスクリプションの 1 つは、2020 年 1 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの年間サブスクリプションで、2019 年 12 月 15 日に 100 USD の価格で前払いされています。収益認識するためにこのデータを Stripe にインポートするために、次のデータを提供できます。
source | transaction_id | split_transaction_id | booked_date | recognition_start_date | recognition_end_date | amount | currency | description |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
以前のシステム | Transaction 1234 | 2019-12-15 | 2020-01-01 | 2020-12-31 | 100 | USD | 年間サブスクリプション |
Stripe にはこの取引に関する一切のデータがないため、分割取引 ID と常にオプションの説明以外のすべてのフィールドを提供する必要があります。また、データを最も適切に表すのであれば、分割取引 ID も指定できます。
通貨は Stripe のアカウントでサポートされている通貨である必要があります。サポートされている通貨でなければ、その他すべてのフィールドのデータに制限は設けられません。
インポート済みデータを修正する
データをインポートするときに間違いがあった場合は、ダッシュボードで取引を削除して正しいデータを再インポートすると、エラーを修正できます。また、新しい CSV をアップロードすると、対応するソース、取引 ID、分割 IDを含む行で以前にインポートしたデータが置き換えられます。
次のようなインポートがあり、収益認識の開始日と終了日を削除して、記帳日を 2022 年 3 月 1 日に変更したいとします。
source | transaction_id | split_transaction_id | booked_date | recognition_start_date | recognition_end_date | amount | currency | description |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stripe | py_1234 | 2020-02-01 | 2021-01-31 |
次の形式の別の CSV をインポートすると、以前の行が完全に置き換えられます。
source | transaction_id | split_transaction_id | booked_date | recognition_start_date | recognition_end_date | amount | currency | description |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stripe | py_1234 | 2022-03-01 |
収益認識の開始日と収益認識の終了日のフィールドが空白の場合、Stripe が既存の支払い py_
の収益認識の開始日と終了日を使用していることを示します。インポートに使用された以前の誤った収益認識の開始日と終了日は使用されなくなります。
収益から取引を除外する
不正確な設定が原因で誤って生成された取引や、テスト取引など、特定の取引を収益認識プロセスから除外しなければならない場合があります。
たとえば、以下の 5 つの取引を収益から除外するとします。
- in_1234: テストの請求書
- ii_1234: サブスクリプション更新から誤って生成された請求書アイテム
- in_5678: il_1234 が誤って追加されたものを含む複数のラインアイテムが記載された請求書
- py_1234: 問題のある実装によって作成された独立した支払い
- ch_1234: テスト用の独立した請求
これらの取引を除外するには、除外インポートの CSV テンプレートをダウンロードして、次のように ID を入力します。
transaction_id |
---|
in_1234 |
ii_1234 |
il_1234 |
py_1234 |
ch_1234 |