照合の仕組みベータ
Stripe アカウントのアクティビティーと、取引データおよび銀行明細書の照合のために、Stripe ができることをご紹介します。
Stripe は、照合プロセスで以下の 3 つのデータセットを使用します。2 つのデータセットのレコードを一致させるために、Stripe はどちらのデータセットにも存在する共有の参照キーを使用します。
- 取引データ: システムに保存されたすべての取引の総額を反映した注文や販売の記録など、支払いの内部レコード。これは、社内の注文管理システムや、たとえばすべての売掛金の予測に関する情報が格納された ERP に保存された請求書のリストでもかまいません。Stripe は、このデータを使用して、取引ごとに予定される総額を見積もり、支払いの予測を作成します。たとえば、注文の納品に成功すると、支払いの予測が作成されます。Stripe ダッシュボードで、CSV ファイルを使用してこのデータを手動でインポートすることができます。
- Stripe 取引: 資金移動の確認として Stripe によって生成されるデータ。これには、Stripe によって処理される支払い、返金、入金が含まれます。このデータは 12 時間ごとに照合ワークスペースに取り込まれます。
- 銀行明細書: 銀行口座で Stripe によって請求された資金移動を確認する銀行口座明細書。Stripe は毎日、Financial Connections を使用して、銀行口座から直接このデータを取得します。まだ行っていない場合は、Financial Connections を介して銀行口座を関連付けてください。
Stripe の照合では、上記のデータセットを使用して、3 種類の照合を設定できます。
銀行勘定調整
銀行勘定調整では、Stripe が支払った入金を、銀行口座の現金預金と照合できます。これを有効にするため、Stripe は銀行明細書にアクセスする必要があります。Stripe は、Stripe Financial Connections を使用して、銀行口座から直接、銀行明細書を取得します。Financial Connections を使用して銀行口座を関連付けて、照合機能にこの情報を使用するためのアクセスを提供する必要があります。このステップは、銀行勘定調整の登録プロセスで実行できます。
銀行明細書へのアクセスを提供すると、Stripe はその入金を対応する銀行口座の預金と自動的に照合して、受領した金額と未払い残高を特定します。Stripe の各入金、銀行預金、対応する照合ステータスの詳細にアクセスできます。
取引の照合
取引の照合では、Stripe 取引を個々の取引レベルで内部レコードと照合できます。これにより、内部レコードと Stripe 取引が一致することを追跡して確認し、定期的に両者の差分を特定して是正措置をとることができます。
内部レコードから取引データを取り込んで、それを Stripe にマッピングし、2 つのデータセット間の照合を自動化できます。Stripe は両方のデータセットに存在する共通の参照キーを使用して、データを紐づけて照合します。これらの参照情報は、charge_id
のような Stripe が生成する参照情報でも、メタデータの形式で Stripe に渡すご自身の参照情報でもかまいません。
取引と銀行勘定調整の組み合わせ
取引の照合と銀行勘定調整を組み合わせて使用し、(内部レコード内の) 発生元からの取引のライフサイクル全体を Stripe 取引および銀行明細書と照合します。取引データは、Stripe 取引と一対一で照合され、Stripe からの入金は銀行明細書と照合されます。照合されたデータを使用すると、以下を確認できます。
- 開始した取引が Stripe によって正確に処理されたか。
- 同じ取引に対する入金が銀行口座で受領されたか。
取引データ、Stripe 取引、銀行明細書間のこれら 3 つの照合方法を設定することにより、システム全体で情報を正確に追跡し、帳簿を更新する前に検証できます。