Stripe Connect のテスト
本番環境に移行する前に、アカウント作成、本人確認、入金を対象に Connect の組み込みをテストします。
テストを使用して、Connect のシステムがさまざまなフローを適切に処理できることを確認します。テスト環境を使用して、Stripe が提供するテスト用の特別なトークンを利用しながら本番環境をシミュレーションします。支払いや不審請求の申請などのテストについて、詳細は支払いのテストガイドをご覧ください。
テスト用アカウントを作成する
テストアカウントは、任意のアカウントタイプまたはコントローラープロパティで必要な数だけ作成できます (複数の国のアカウントなど)。
テストアカウントは、Accounts API を使用して、または Stripe ダッシュボードで作成できます。
指示に従って、000-000
をテストアカウントの SMS コードとして使用します。
OAuth フローをテストする
テスト環境の client_
を使用して、Stripe がオンラインで提供するダッシュボードを使用する連結アカウントで OAuth の組み込みをテストできます。
テスト環境の client_
は ca_
です。この情報は、Connect OAuth の設定で確認できます。
テスト環境の client_
では、以下の操作を実行できます。
redirect_
を HTTPS ではない URL に設定するuri redirect_
を localhost に設定するuri - アカウント申請書をすべて記入する代わりに、アカウントフォームを強制的にスキップする (Stripe ダッシュボードアカウントのみ)
- 連結アカウントのテスト用アクセストークンを取得する
OAuth フローをテストするには、OAuth リンクをクリックしてから新しいアカウントを作成します。また、メールアドレスとプラットフォームアカウントが異なっていれば、既存の Stripe アカウントの連結をテストすることもできます。
本人確認
テスト用の連結アカウントを作成したら、トークンを使用してさまざまな本人確認ステータスをテストし、多様な要件やアカウントの状態に対応していることを確認します。テストアカウントで本人確認をテストするには、以下のトークンを使用できます。
生年月日のテスト
以下の生年月日 (DOB) を使用して、特定の確認条件をトリガーします。
生年月日 | タイプ |
---|---|
1901-01-01 | 本人確認成功。それ以外の DOB では本人確認は失敗します。 |
1902-01-01 | すぐに本人確認成功。確認結果は、Webhook イベントの一部としてではなく、応答で直接返されます。 |
1900-01-01 | この DOB は、外国資産管理局 (OFAC) のアラートをトリガーします。 |
住所のテスト
line1
に以下の住所を使用して、特定の確認条件をトリガーします。引数 city
、state
、および postal_
に正当な値を渡す必要があります。
トークン | タイプ |
---|---|
address_ | 本人確認成功。 |
address_ | 本人確認の失敗。 |
address_ | 住所の一部の不一致による本人確認の失敗。 |
身分証明書番号のテスト
以下の身分証明書番号を individual.id_number や、Person
オブジェクトの id_number 属性で使用して、特定の確認条件をトリガーします。
番号 | タイプ |
---|---|
000000000 | 本人確認成功。SSN の末尾 4 桁の確認には、0000 も使用できます。 |
111111111 | 本人確認の失敗 (ID の不一致)。 |
222222222 | すぐに本人確認成功。確認結果は、Webhook イベントの一部としてではなく、応答で直接返されます。 |
本人確認書類のテスト
テストには、自身の身分証明書をアップロードする代わりにテスト用の画像またはファイルトークンを使用します。詳細については、ファイルのアップロードを参照してください。
書類上の画像のテスト
確認済みの画像を使用すると、ユーザは自動的に verified
とマークされます。未確認の画像を使用すると、ユーザは自動的に unverified
とマークされます。
注
テスト用画像はテスト用 ID よりも優先されます。確認済みの画像をアップロードした場合、失敗したテスト ID 値を指定していても確認が成功します。同様に、未確認の画像は、他のテストアーティファクトの値に関係なく、自動的に確認に失敗します。
ファイルトークンのテスト
以下のファイルトークンを使用して、特定の本人確認条件をトリガーします。
トークン | タイプ |
---|---|
file_ | 確認済みの画像を使用して、その書類の要件が満たされていることをマークします。 |
file_ | 未確認の画像を使用して、その書類の要件が満たされていないことをマークします。 |
ビジネス情報の確認
ビジネスの住所の確認
一部の国では、連結アカウントで支払い、入金、またはその両方を有効にする前に、連結アカウントに関連付けられたビジネスの住所を確認する必要があります。
ビジネスの住所のテスト
line1
に以下の住所を使用して、特定の確認条件をトリガーします。引数 city
、state
、および postal_
に正当な値を渡す必要があります。
まず、テストを行う確認条件の許容レベルが最小である住所トークンから始めます。これは、以前に使用したトークンよりも制限の多い確認条件を持つ住所トークンを使用することができないためです。たとえば、支払いと入金のいずれも有効になるように address_
を指定した場合、後でトークンを無効なトークンに変更して入金や支払いを無効化することはできません。この問題を解決するには、関連するトークンを使用して、新しいアカウントを作成します。
トークン | タイプ |
---|---|
address_ | このアカウントでは、支払いと入金のいずれも有効になっています。 |
address_ | このアカウントでは、支払いのみが有効になっています。確認が line1 属性で失敗したため、requirements ハッシュに再び表示されています。 |
address_ | このアカウントでは、支払いと入金のいずれも有効になっていません。確認に失敗したため、住所属性が requirements ハッシュに再び表示されています。 |
ビジネスの納税番号のテスト
以下のビジネスの納税者番号を company.tax_id に使用して、特定の確認条件をトリガーします。テストの動作は、連結アカウントの国とそれらの国の規制に応じて異なる場合があります。国の規制に応じて、有効な税務書類があればこれらの国で納税者番号を確認済みとしてマークすることができます。
番号 | タイプ |
---|---|
000000000 | 本人確認成功。 |
000000001 | 非営利として本人確認成功。 |
111111111 | 本人確認の失敗 (ID の不一致)。 |
111111112 | 本人確認の失敗 (納税者番号が発行されていない)。 |
222222222 | すぐに本人確認成功。確認結果は、Webhook イベントの一部としてではなく、応答で直接返されます。 |
管理者確認をテストする
Stripe は、ローカルの登録簿から取得したリストと Account
オブジェクトのリストを比較して、管理者の確認を行います。お客様の国で管理者の確認が必要な場合は、これらのトークンを person.first_name 属性に使用し、 person.relationship.director 属性を true に設定することで、Account
オブジェクトの確認をトリガーできます。
トークン | タイプ |
---|---|
mismatch_ | 管理者の名前が一致しないことによる確認失敗。これにより、verification_ 確認エラーがトリガーされることがあります。 |
missing_ | アカウントに管理者が存在しないことによる確認失敗。これをにより、verification_ 確認エラーがトリガーされることがあります。 |
extraneous_ | アカウントの管理者が多すぎることによる確認失敗。これにより、verification_ 確認エラーがトリガーされることがあります。 |
確認エラーは、Account
オブジェクトの複数の取締役がこれらのマジックトークンを使用するとトリガーされます。
会社名の確認をテストする
次のトークンを company.name 属性で使用して Account
オブジェクトの会社名の確認をトリガーします。
トークン | タイプ |
---|---|
mismatch_ | ビジネス名の不一致による確認の失敗。 |
disallowed_ | 汎用的なビジネス名またはよく知られているビジネス名による確認の失敗。 |
match_ | ビジネス名の確認の成功。 |
match_ | ビジネス名の不一致による確認の失敗。 |
明細書表記の確認をテストする
次のトークンを settings.payments.statement_descriptor 属性で使用して、Account
オブジェクトの明細書表記の確認をトリガーします。
トークン | タイプ |
---|---|
mismatch | invalid_ 確認エラーをトリガーします。 |
disallowed | invalid_ 確認エラーをトリガーします。 |
次のトークンを settings.payments.statement_descriptor_prefix 属性で使用して、Account
オブジェクトの明細書表記のプレフィックスの確認をトリガーします。
トークン | タイプ |
---|---|
mismatch | invalid_ 確認エラーをトリガーします。 |
disallowed | invalid_ 確認エラーをトリガーします。 |
ビジネス URL の確認をテストする
次のトークンを business_profile.url 属性で使用して、Account
オブジェクトの URL の確認をトリガーします。
トークン | タイプ |
---|---|
https://disallowed. | invalid_ 確認エラーをトリガーします。 |
https://geoblocked. | 確認エラー invalid_ をトリガーします。 |
https://problem. | invalid_ 確認エラーをトリガーします。 |
https://missing. | invalid_ 確認エラーをトリガーします。 |
https://mismatch. | invalid_ 確認エラーをトリガーします。 |
https://passwordprotected. | 確認エラー invalid_ をトリガーします。 |
https://accessible. | URL の検証の成功をトリガーします。 |
https://underconstruction. | 確認エラー invalid_ をトリガーします。 |
https://inaccessible. | invalid_ 確認エラーをトリガーします。 |
商号 (DBA) の確認をテストする
次のトークンを business_profile.name 属性で使用して、Account
オブジェクトの DBA の確認をトリガーします。
トークン | タイプ |
---|---|
disallowed_ | invalid_ 確認エラーをトリガーします。 |
invalid_ | invalid_ 確認エラーをトリガーします。 |
商品の説明の確認をテストする
次のトークンを business_profile.product_description 属性で使用して、Account
オブジェクトの商品説明の確認をトリガーします。
トークン | タイプ |
---|---|
require_ | invalid_ 確認エラーをトリガーします。 |
Test ケイパビリティが無効になった理由
アカウントの business_profile.url 属性にこのトークンを使用して、特定の requirements.disabled_reason の Account
オブジェクトの無効な Capability
オブジェクトへの割り当てをトリガーします。
トークン | タイプ |
---|---|
https://inactivity. | 最近アクティビティがないアカウントを非アクティブとして設定し、そのアカウントのすべての検証を一時停止します。非アクティブな機能の無効化の理由を paused. (2024-06-20 より前の API バージョンの場合は rejected. ) に設定します。 |
確認をトリガーするか、先に進める
トリガーカード
以下のカード番号を使用して、要件と階層別確認のテストを行う際のさまざまな条件をトリガーします。トリガーアクションを有効にするには、on_behalf_of を設定して、これらのカードを Connect の支払いで使用するか、連結アカウントで直接支払いを作成する必要があります。
番号 | トークン | タイプ |
---|---|---|
4000000000004202 | tok_ | 今後期日を迎える次の一連の要件を、現在期日がきている状態に変更します。 |
4000000000004210 | tok_ | 支払いブロックをトリガーします。 |
4000000000004236 | tok_ | 入金ブロックをトリガーします。 |
後続の要件をトリガーする
本番環境では、連結アカウントが一定の金額を処理すると、追加の確認情報が必要になる場合があります。このカードは、必要な追加の確認情報をすぐに設定します。追加情報が必要ない場合は、何も表示されません。
支払いブロックまたは入金ブロックをトリガーする
期日までに必要な情報が提供されなかった場合、Stripe は連結アカウントの支払いや入金を無効にします。これらのカードによって、連結アカウントは無効になり、現在期日を迎えている要件はすべて期限切れに移行されます。アカウントから支払いや入金を有効にするために必要な初期情報が提供されるまで、カードは機能しません。
銀行口座の所有権の確認をトリガーする
アメリカおよびインド国内の連結アカウントは、銀行口座の所有権の確認対象になります。この確認は、Connect ダッシュボードを使用するか、API で documents[bank_account_ownership_verification] ハッシュを使用して、裏付けとなる書類をアップロードして実行します。
テスト環境では、アメリカの銀行口座の所有権を確認するプロセスをシミュレーションできます。以下のテスト用の銀行口座番号を使用して、確認プロセスを開始します。1 つの番号は、確認の成功を前提としています。もう 1 つの番号は、確認プロセスを完了するためにテスト用画像またはファイルトークンをアップロードするように促します。これらのテスト用の口座は、アメリカのアカウントでのみ使用できます。
金融番号 | 口座番号 | タイプ |
---|---|---|
110000000 | 000999999991 | 少しの遅延の後、銀行口座の所有権の確認プロセスを起動し、完了します |
110000000 | 000999999992 | Triggers the bank account ownership verification process after a short delay and requests for document upload |
要件をシミュレーションする
プラットフォームに複数の国の連結アカウントがある場合、または今後そうする計画がある場合、国によっては本人確認だけでなく住所の確認も必要になることがあります。Stripe では、この要件をテストできるように、サンプルの生年月日 (DOB) とサンプルの住所を用意しています。
提供する情報 | 個人の本人確認ステータス | requirements. |
---|---|---|
確認済みの生年月日と確認済みの住所 | 確認済み | なし |
確認済みの生年月日と未確認の住所 | 未確認 | verification. |
未確認の生年月日と確認済みの住所 | 未確認 | verification. |
未確認の生年月日と未確認の住所 | 未確認 | verification. 、verification. |
Stripe 残高に資金を追加する
ダッシュボードで銀行口座から Stripe 残高への資金の追加をテストするには、テスト環境を有効にし、残高に追加するダイアログ内のドロップダウンメニューからテスト対象の銀行口座を選択します。成功または資金不足による失敗をシミュレーションできます。
API で資金の追加をテストするには、テスト環境で、以下のテスト用銀行トークンをソースとして使用します。各トークンは特定の種類のイベントをシミュレーションします。
トークン | タイプ |
---|---|
btok_ | 成功 |
btok_ | no_ コードで失敗 |
btok_ | account_ コードで失敗 |
btok_ | insufficient_ コードで失敗 |
btok_ | debit_ コードで失敗 |
btok_ | invalid_ コードで失敗 |
入金
以下のテスト用の銀行とデビットカード番号を使用して、入金のテスト中に特定のイベントをトリガーします。これらの値は、テスト用のシークレットキーを使用したテスト環境でのみ使用できます。
テスト環境の入金によって、本番環境での入金をシミュレーションできますが、銀行で処理されることはありません。Stripe ダッシュボードにアクセスできるテスト環境のアカウントでは、外部銀行情報が有効で、その他の関連条件が満たされている限り、入金は常に有効であり、実際の本人確認は不要です。
注
本番環境の連結アカウントの Stripe ダッシュボードでは、テスト用の銀行コードとデビットカード番号を使用することはできません。本番環境のアカウントで銀行口座情報を入力した場合、テスト環境は使用でき、テスト環境の入金では、実際の金額を処理することなく、本番環境の入金がシミュレーションされます。
銀行口座番号
以下のテスト用の銀行口座番号を使用して、入金をテストします。これらの銀行口座番号には、テスト用のシークレットキーのみを使用できます。
デビットカード番号
以下のテスト用のデビットカード番号を使用して、デビットカードへの入金をテストします。これらのカード番号は、テスト用のシークレットキーとのみ併用できます。