Stripe Treasury のアカウント構造
Treasury のアカウントコンポーネントの連携の仕組みについてご紹介します。
このガイドを使用して、Stripe Treasury の技術的なコンポーネント、特に Treasury で使用するアカウントタイプについて理解を深められます。
アカウントタイプ
Treasury を使用するには、プラットフォームは Stripe Connect を利用する必要があります。もっとも基本的な形式の Connect の導入では、1 つのプラットフォームアカウントに多数の連結アカウントを設定します。各連結アカウントを所有するのは、プラットフォームを使用する売り手やサービスプロバイダーです。プラットフォームアカウントとその連結アカウントは両方とも、Stripe API における Account (アカウント) オブジェクトです。
Treasury は、Stripe がホストするダッシュボードを使用せず、プラットフォームが要件の収集と損失に対する責任を負う連結アカウント (Custom 連結アカウントなど) のみをサポートします。Treasury と連携可能な連結アカウントの作成方法についてご確認ください。
プライベートプレビュー
Enabling Treasury on non-custom connected accounts is a new feature. Email treasury-support@stripe.com to request access.
連結アカウントを保有するプラットフォームは、API の最小バージョンの管理、連結アカウントへの利用規約の更新の案内、連結アカウントからの情報リクエストの処理、連結アカウントへのサポートの提供を行う責任があります。連結アカウントで発生した損失はプラットフォームが最終的に責任を負うことになるため、連結アカウントの不正利用を調査する責任もあります。詳細については、Treasury 不正利用対策ガイドをお読みください。

連結アカウントを持つ Connect プラットフォーム
Stripe Treasury では、Stripe 独自の金融口座が使用されます。プラットフォームを Treasury にアカウント登録すると、Stripe は自動的に FinancialAccount
オブジェクトを作成してプラットフォームアカウントにそれを割り当てます。プラットフォームとして連結アカウントに必要なケイパビリティをリクエストする際は、treasury
ケイパビリティをリクエストします。リクエスト後、Stripe は連結アカウントの Account
オブジェクトを更新し、その requirements ハッシュに追加要件を含めます。連結アカウントに金融口座を作成することもできますが、連結アカウントの所有者から要件を収集するまで金融口座にアクセスすることはできません。Treasury 金融口座の使用方法については、金融口座の操作をご覧ください。
アカウント残高
Stripe Connect の各アカウント (プラットフォームアカウントと連結アカウント) には、そのアカウントの保留中の資金と利用可能な資金を記録する口座残高があります。Stripe Treasury では、これらのアカウントはそれぞれ金融口座も保有できます (金融口座でも残高が記録されます)。Treasury を使用してプラットフォームアカウントと金融口座の間で資金を移動できますが、それぞれの残高は常に別個のものとして管理されます。ただし、プラットフォームのエンドユーザーの金融口座から連結アカウントには資金を送金することができません。プラットフォームアカウントおよび連結アカウントの残高についての詳細は、Connect アカウントの残高についてをご覧ください。金融口座の残高については、残高と取引の仕組みをご覧ください。

アカウント間での資金の流れ
アカウント間での資金の流れ
支払い残高と金融口座の残高はそれぞれ別のものですが、Treasury はこの 2 つの残高間の資金移動をサポートしています。Treasury では、プラットフォームの金融口座から、連結アカウントに関連付けられている金融口座に売上を送金することもできます。また Payouts (入金) を利用して、お客様の支払い残高から、プラットフォームの金融口座または連結アカウントに関連付けられている金融口座に送金することも可能です。Treasury で金融口座間の資金移動が行われる際、 OutboundPayment オブジェクトが使用されます。
送金は、Stripe アカウント残高の売上に影響するため、2 つの金融口座間で資金を移動する場合には OutboundPayment を使用する必要があります。