スイスとリヒテンシュタインで税金を徴収する

Stripe Tax は、スイスとリヒテンシュタインにおける VATの計算と徴収に対応しています。スイスとリヒテンシュタインは同じ VAT 規則を採用しており、税務上は 1 つの国として見なされます。

税金徴収を登録する状況

基準額を参照して、スイスとリヒテンシュタインで発生する可能性のある納税登録義務について把握しておきましょう。 また Stripe は、税金の徴収登録が必要な場合に、メールとダッシュボードのアラートでお知らせします。詳しくは、監視ツールの仕組みをご覧ください。

リヒテンシュタインまたはスイスの顧客に販売する外国企業は、全世界の年間課税売上高が 100,000 スイスフランを超える場合、スイスの税務当局に登録する必要があります。また、今後 12 か月間に全世界の課税対象売上高が 100,000 スイスフランを超えると予想される場合にも登録する必要があります。会社がこれらの基準を満たしている場合、スイスまたはリヒテンシュタインで最初の課税対象取引を行うときに、スイスの代表者を任命し、スイスで登録する必要があります。

次の場合は、登録する必要はありません。

• スイスとリヒテンシュタインでの取引が会社間 (B2B) のみである場合、その取引はリバースチャージの対象となります。
• スイスとリヒテンシュタインの顧客にのみ免税サービスを提供している場合に該当します。

特別 VAT 規則は、スイスまたはリヒテンシュタインに低価格商品を輸入する外国企業に適用されます。これらの企業は、低価格の輸入品の販売による年間売上高が 100,000 スイスフランを超える場合、登録する必要があります。低価格商品の定義は税率によって異なり、適用税率が 8.1% の場合は価格が 62 スイスフラン未満の商品、税率が 2.6% の場合は価格が 193 スイスフラン未満の商品となります。

しきい値: 10 万 CHF (グローバル)

期間: 12 カ月

対象取引: 全世界のすべての課税対象取引。

税金を徴収するために登録する

外国企業は、スイスで VAT の登録を行うために財務担当者を任命し、将来の VAT 債務に備えて現金または銀行保証を提供する必要があります。

スイスで VAT の登録を行う方法の詳細は、政府のウェブサイトをご覧ください。

スイスで税金を徴収するための登録が完了したら、ダッシュボードを開いて登録に移動し、登録内容を Stripe に追加します。これにより、スイスとリヒテンシュタインでの取引に対する税金の計算と徴収が Stripe で有効になります。

ダッシュボードボードの登録を追加する方法の詳細をご覧ください。

税金の計算方法

貴社がスイスまたはリヒテンシュタインに拠点を置き、スイスまたはリヒテンシュタインの顧客に販売する場合、Stripe はスイスの VAT を計算します。ただし、その売上が免税対象または税率がゼロの場合を除きます。

スイスで VAT を徴収するために登録した遠隔地の売り手の場合、スイスまたはリヒテンシュタインで販売するすべての課税対象サービス・商品に対して、VAT を徴収する必要があります。VAT を徴収する登録をしていない場合、スイスまたはリヒテンシュタインで提供するサービスのほとんどがリバースチャージの対象となります。リバースチャージは、VAT に登録されている顧客、またはリバースチャージの対象となる暦年で 10,000 スイスフランを超えるサービスを受ける顧客に提供されるサービスに適用されます。

国外からスイスまたはリヒテンシュタインに商品が発送される場合、Stripe はその販売をエクスポートとして扱い、税金を計算しません。ただし、税務登録設定 でスイスおよびリヒテンシュタインへの越境物品販売対する税金を計算するように選択した場合を除きます。

外国の事業者は、顧客が輸入者と見なされるため、原則としてスイスおよびリヒテンシュタインへの越境物品販売において税金を徴収する必要はありません。ただし、低額商品に関する特別制度 が適用される場合は除きます。とはいえ、外国の事業者は、スイス税務当局に Unterstellungserklärung と呼ばれる認可を申請することで、任意で VAT の登録を行い、自らが輸入者となってスイスの VAT を売上に課すことができます。

スイスとリヒテンシュタインへの越境物品販売は、スイスおよびリヒテンシュタインで輸入税や関税の対象となる可能性もありますが、Stripe はその計算を行いません。

イベントやその他の会場への入場に関連するサービスを提供している場合、Stripe Tax は会場またはイベントの所在地の国で課税対象とします。

税金を報告および申告する

Stripe Tax には、税務申告の自動化を支援する申告パートナー (Taxually、Marosa、ハンズオフ売上税 (HOST)) が用意されています。これらのパートナーは、税取引データをリアルタイムで自動的に同期するため、手作業でのデータ入力やファイル転送が不要になります。詳しくは、納税申告についての記事をご覧ください。

Stripe は、完了した税取引のレポートも提供します。これらのレポートにアクセスするには、登録に移動します。詳しくは、各種レポートをご覧ください。