請求書の税金を自動徴収する
請求書で税金を自動的に計算する方法をご紹介します。
請求書では、Stripe Tax によって消費税、VAT、GST が計算されます。Stripe は次の情報を使用して、ラインアイテムごとにこれらの税を計算します。
- お客様の税金設定
- 顧客の税金設定および場所
- 商品税コードと価格の税金処理
顧客を設定する
Stripe では顧客の場所を使用して、徴収対象となる税金を判断します。アメリカ以外の顧客の場合、少なくとも国レベルの住所が必要です。アメリカの顧客の場合、5 桁の郵便番号が必要です。カナダの顧客の場合、少なくとも州または郵便番号が必要です。
API を使用して顧客を作成するには、説明に加えて、顧客の場所と納税義務の識別に役立つ情報をできるだけ多く Stripe に送信します。customer.address フィールドには、顧客の完全な請求先住所を入力することをお勧めします。tax[validate_location]=“immediately” を渡して、作成時に顧客の住所を検証します。また、tax フィールドを拡張して、Stripe Tax が識別した顧客の場所を確認することもできます。
curl https://api.stripe.com/v1/customers \ -u "
:" \ -d description="a new user" \ -d "address[line1]"="510 Townsend St" \ -d "address[city]"="San Francisco" \ -d "address[state]"=CA \ -d "address[country]"=US \ -d "address[postal_code]"=94103 \ -d "tax[validate_location]"=immediately \ -d "expand[]"=taxsk_test_BQokikJOvBiI2HlWgH4olfQ2
顧客の国と郵便番号の両方を追加することもできます。
また、IP アドレスだけを指定することもできます。
拡張された tax
フィールドは、推定された納税場所を示し、顧客に自動税額計算を使用できるかどうかを示します。
{ "id":
, "object": "customer", // ... other fields omitted "tax": { "location": { "country": "US", "state": "CA", "source": "billing_address" }, "ip_address": null, "automatic_tax": "supported", } }"{{CUSTOMER_ID}}"
tax[automatic_tax] パラメーターの値は次の 4 つの状態になる可能性があります。
ステータス | 説明 | 想定されるアクション |
---|---|---|
supported | 税金の自動計算が完全にサポートされています。 | これ以上のアクションは必要ありません。 |
unrecognized_ | この住所は納税場所の判断には有効ではありません。 | 住所の更新を顧客に依頼し、customer. を新しい値に設定します。 |
not_ | この住所は、登録が設定されていない場所にあります。 | 納税義務に応じて、このまま引き続き Stripe Tax で税金を評価しないでおくか、顧客が所在する税務管轄区域の登録を新たに追加することができます。 |
failed | Stripe のサーバーでエラーが発生しました。これは稀なケースです。 | 再度リクエストをお試しください。あるいは、Stripe サポートにご連絡ください。 |
ラインアイテムを設定する
請求書の各ラインアイテムにかかる税金を計算するには、税金処理と、必要に応じて税コードを設定する必要があります。
単一の項目の税金設定をカスタマイズする
請求書エディターで、価格に税金を含めるドロップダウンメニューから税金処理を選択して、ラインアイテムをカスタマイズします。

単一の項目の税金設定をカスタマイズする
商品ベースのラインアイテムの税金設定をカスタマイズする
商品ベースのラインアイテムの税金設定は、ダッシュボードと API の双方でカスタマイズできます。
Stripe Tax は、Product (商品) オブジェクトと Price (価格) オブジェクトに格納された情報を使用して、税金計算で適用する税率とルールを特定します。以下を含めるように、請求書で使用する商品と価格を更新します。
税金処理: 「inclusive」 (内税) または 「exclusive」 (外税) のいずれかです。これは、価格に税金が含まれるかどうかを指定します。たとえば、10 USD のラインアイテムが内税であれば合計は 10 USD ですが、10 USD のラインアイテムが外税であれば合計は 10 USD + 税金になります。外税方式はアメリカ市場や B2B 販売で一般的に使用されていますが、アメリカ以外の多くの市場の B2C の買い手にとっては内税方式が一般的です。価格に税金処理を明示的に設定する操作は、Stripe Tax の設定でデフォルトの税金処理を設定している場合はオプションです。価格に税金処理を設定することにより、デフォルトの税金処理を上書きできます。
税コード (オプション): 商品の種類を判別するオプションの一覧から選択したもの。例としては、「オーディオブック」、「ギフトカード」、「サービスとしてのソフトウェア (SaaS)」などがあります。明示的に設定されていない場合は、デフォルトの税コードが適用されます。
注意
tax_
は、一度「exclusive」または「inclusive」に設定すると、後から変更することはできません。価格の税金処理を変更するには、希望の税金処理で新しい価格を作成し、古い価格をアーカイブする必要があります。
税金の自動計算を有効化する
税金処理と税コードを指定すると、請求書アイテムとして顧客に価格を追加できます。
請求書エディターでトグルを設定します。API に automatic_
フィールドを渡して、税金の自動計算を有効または無効にします。税金の自動計算を開始するには、どちらの手順も必要です。
請求書を更新したときに税金を自動計算するには、automatic_
と共に invoice
パラメーターを追加します。