Data Pipeline でデータウェアハウスのデータにアクセスする
Stripe アカウントを Snowflake、Amazon Redshift、Google Cloud Storage、その他のデータストレージサービスと同期します。
Data Pipeline は、お客様のあらゆる Stripe データを様々なデータストレージの保存先に送信するノーコード製品です。これにより、Stripe データを他のビジネスデータとともに一元管理でき、決算のより詳細なビジネスインサイトを得ることができます。
Data Pipeline を使用すると、以下のことが可能になります。
- Stripe の包括的データを迅速に、信頼できる形式で自動的にエクスポートできます。
- サードパーティーの抽出、変換、読み込み (ETL) パイプラインや社内で構築した API 組み込みに頼る必要がなくなります。
- お客様のすべての Stripe アカウントのデータを 1 つのデータウェアハウスに統合できます。
- Stripe のデータと他のビジネスデータを統合して、より総合的なビジネスインサイトを獲得できます。
注意
データローカリゼーションに関する要件に従い、Stripe は Data Pipeline サービスをインドの顧客、企業、ユーザーに提供していません。
注
データの保存先のサポートについてご不明な点がありましたら、data-pipeline@stripe.com にお問い合わせください。
保存先のサポート
Stripe Data Pipeline は、2 種類の保存先をサポートしています。
- データウェアハウス (Snowflake、Amazon Redshift)
- データウェアハウスの保存先の場合、 Stripe はデータウェアハウスにデータ共有を送信します。
- データ共有を承認すると、12 時間以内に Snowflake または Amazon Redshift から Stripe のコアデータにアクセスできます。
- 最初の読み込み後、 Stripe データは 定期的に更新 され、3 時間ごとに増分またはすべてのデータの読み込みが行われます。
- クラウドストレージ (Google Cloud Storage、Azure Blob Storage)
データベーススキーマ
ウェアハウスデータは、データの作成に使用された API モードに基づいて、2 つのデータベーススキーマに分割されます。
スキーマ名 | 説明 |
---|---|
STRIPE | 本番環境から設定されたデータ |
STRIPE_ | テスト環境から設定されたデータ |
同じデータウェアハウスが設定された複数の Stripe アカウント
同じデータウェアハウスで複数の Stripe アカウントのデータを共有している場合、それらを個別に識別できます。テーブルのすべてに merchant_
列が存在するため、アカウントごとにデータを絞り込むことが可能です。
ユースケースの例
場合によっては、お客様独自のデータと Stripe データの情報を組み合わせた方がよいでしょう。以下のスキーマは、ある会社の注文に関するデータをリストする orders
テーブルを示しています。
日付 | order_no | stripe_txn_no | customer_name | 価格 | アイテム |
---|---|---|---|---|---|
1 | bt_xcVXgHcBfi83m94 | John Smith | 5 | 1 つの書籍 |
上記のテーブルには、取引手数料や入金に関するデータは含まれていません。そのデータは Stripe のテーブルにのみ存在するためです。Stripe の balance_
テーブルには以下の情報が含まれていますが、顧客名や購入商品に関する独自のデータは含まれていません。
id | 金額 | available_on | 手数料 | net | automatic_transfer_id |
---|---|---|---|---|---|
bt_xcVXgHcBfi83m94 | 500 | 50 | 450 | po_rC4ocAkjGy8zl3j |
お客様の独自データと Stripe データの両方にアクセスするには、orders
テーブルと Stripe の balance_
テーブルを組み合わせます。
select orders.date, orders.order_no, orders.stripe_txn_no, bts.amount, bts.fee, bts.automatic_transfer_id from mycompany.orders join stripe.balance_transactions bts on orders.stripe_txn_no = bts.id;
完了すると、以下の情報が使用できるようになります。
日付 | order_no | Stripe_txn_no | 金額 | 手数料 | automatic_transfer_id |
---|---|---|---|---|---|
1 | bt_xcVXgHcBfi83m94 | 500 | 50 | po_rC4ocAkjGy8zl3j |
データセット
利用可能なデータセットのリストは、ダッシュボードの スキーマのドキュメント のページのデータセットで確認できます。利用可能なデータセットは地域によって異なる場合があり、地域での製品の提供状況と規制の対象になります。Data Pipeline は、データが利用可能になると、1 つ以上のウェアハウステーブルを含む各データセットを個別に共有します。Data Pipeline は、新しいデータの可用性に基づいてそれぞれに異なるスケジュールで一部のテーブルを更新します。利用可能なデータセットと更新スケジュールについて、詳細は データの鮮度 をご覧ください。
メール通知
ダッシュボードで、重要な更新についてのメール通知に登録することもできます。
Data Pipeline を無効にする
ダッシュボードの設定ページで無効にするをクリックして Data Pipeline を無効にできます。登録を解除するとすぐにデータ共有にアクセスできなくなります。