見積もりの仕組み
見積もりのライフサイクルについてご紹介します。
注
見積もりはテスト環境で使用できます。API またはダッシュボードを使用して、1 回限りの請求書に対する本番環境の見積もりを確定、ダウンロード、受け付けするには、Invoicing Plus にアップグレードする必要があります。どちらのプランがお客様に適しているかをご確認ください。
見積もりを使用することで、リクエストされた商品またはサービスの価格の概算を提示し、サブスクリプションまたは請求書を開始する前の交渉を円滑に行うことができます。
Stripe の見積もりステータスは、販売代理店が使用する一般的な見積もりフローを反映するように設計されています。代理店はこのフローで、購入アイテムを指定したラインアイテムを使用して見積もりを作成します。このフローには、割引または税金の適用、見込み顧客への見積もりの送信、顧客が承認した際のサービスの提供が含まれます。
ステータス | 説明 | 想定されるアクション |
---|---|---|
draft | すべての見積もりの開始ステータス。この時点では見積もりの編集が可能です。 | 見積もりを open として確定するか、キャンセルします。 |
open | 見積もりは確定され、顧客によるアクションを待っています。この段階では有効期限のみ編集できます。 | 見積もりを accepted とマークするか、キャンセルします。 |
accepted | 顧客が見積もりを承認しました。見積もりから、請求書、サブスクリプションまたはサブスクリプションスケジュールが生成されます。 | 該当なし |
canceled | 見積もりが期限切れまたはキャンセルされました。この状態の見積もりは承認できません。 | 該当なし |
キャンセルされた見積もり
顧客が見積もりを却下した場合、または見積もりを有効化する必要がなくなった場合は、見積もりをキャンセルできます。キャンセルされた見積もりは承認できなくなります。draft
または open
状態の見積もりは、有効期限に達すると自動的にキャンセルされます。Stripe は quote.
Webhook を生成します。
承認済みの見積もり
顧客が見積もりに同意した後は、その見積もりを承認済みとしてマークできます。承認済みの見積もりに継続価格が含まれるかどうか、または見積もりの有効日が将来の日付であるかどうかに応じて、見積もりから請求書、サブスクリプションまたはサブスクリプションのスケジュールが自動的に生成されます。
ワークフローの遷移
見積もりの状態変化を示すステータスは次のとおりです。
ステータス | API エンドポイント | 送信される Webhook | 終了ステータス |
---|---|---|---|
draft | POST /v1/quotes/:id/cancel | quote. | canceled |
draft | POST /v1/quotes/:id/finalize | quote. | open |
open | POST /v1/quotes/:id/cancel | quote. | canceled |
open | POST /v1/quotes/:id/accept | quote. | accepted |
下書きの見積もりを確定する
見積もりは当初 draft
として作成されます。このステータスでは、見積もりを編集して必要な変更を加えることができます。見積もりを顧客に送る準備が整い次第、見積もりを確定できます。確定すると、顧客によるアクションを待つ間、ステータスは open
になります。
見積もりを確定すると、number
の割り当ても行われます。この番号は、プレフィックス QT
、顧客の請求書のプレフィックス、見積もりの順序番号、改訂の順序番号の 4 つの部分で構成されます。たとえば、QT-68BB114-0001-1
は顧客の 1 件目の見積もりであり、初回の改訂です。見積もり番号 QT-68BB114-0001-2
は同じ見積もりの 2 回目の改訂です。QT-68BB114-0002-1
は顧客の 2 件目の見積もりです。
見積もりは、以下の例に示すように API を使用して確定できます。
見積もりを承認する
見積もりは、ステータスが open
の場合のみ承認済みとしてマークできます。これにより見積もりのステータスは accepted
に変わり、請求書、サブスクリプションまたはサブスクリプションのスケジュールが作成されます。
見積もりのどのラインアイテムにも継続価格が含まれていない場合、auto_
を false
に設定した状態で、見積もりから draft
請求書が作成されます。請求書を確定し、支払いを求めて顧客に送信する前であれば、請求書を変更することができます。
見積もりのラインアイテムに 1 つ以上の継続価格が含まれる場合、サブスクリプションまたはサブスクリプションのスケジュールが作成されます。見積もりの有効日が将来の日付である場合はサブスクリプションのスケジュールが作成され、それ以外の場合はサブスクリプションが作成されます。サブスクリプションの最初の請求書は draft
ステータスで、auto_
は true
に設定されます。
ダッシュボードでは、見積もりの詳細ページの請求書に変換ボタンとサブスクリプションに変換ボタンを使用して、見積もりを承認済みとしてマークできます。API では、次の例に示すようにして見積もりを承認済みとしてマークできます。
見積もりをキャンセルする
ステータスが draft
または open
の見積もりはキャンセルできます。見積もりのキャンセルには、ダッシュボードの見積もりの詳細ページを使用するか、以下の例に示すように API を使用できます。
見積もりの PDF をダウンロードする
PDF メソッドの仕組みは、通常は JSON 形式でデータを返す、使い慣れた大半の SDK メソッドとは異なります。その代わり、PDF メソッドにはユニークな出力があります。
PDF メソッドでは、受信データのバイトシーケンスを表すデータのストリームが直接返されます。
そのため、データセット全体が利用可能になるまで読み込みを待つのではなく、データストリームの受信時に、バイトストリームを「チャンク」またはセグメントで読み取ることができます。
このメソッドでは、データ全体の読み込みが完了する前に受信データの処理を開始できるため、大規模なデータの処理やリアルタイムでのデータ処理の場合に特に便利です。