Connect アカウントのタイプ
古い連結アカウントの設定についてご紹介します。
Connect を使用する場合、プラットフォームのサービスにアクセスするために登録した企業や個人の連結アカウントを作成する必要があります。 プラットフォームと連結アカウントをビジネスモデルに合わせて設定し、プラットフォーム、Stripe、連結アカウント間で具体的な責任を振り分けることができます。
新しい Connect プラットフォームを設定する場合は、連結アカウントの設定方法について、導入設計 をご覧ください。このページの説明は、主に既存のプラットフォームで使用される、柔軟性が低い連結アカウントのタイプのみを対象としています。
注
既存の連結アカウントがタイプに設定されている場合でも、プラットフォームを移行して、タイプなしで設定された新しい連結アカウントをサポートする ことができます。移行中、移行後を問わず、プラットフォームは既存の連結アカウントを中断なくサポートします。
Connect は、以下のアカウントタイプをサポートしています。
アカウントタイプを選択する
アカウントタイプを選択する際は、いくつかの要素を考慮する必要があります。導入の負荷と連結アカウントのユーザー体験は、エンジニアリングリソースの経費とコンバージョン率に影響を与える可能性があるため、特に重要です。連結アカウントのタイプは作成後に変更することはできません。
組み込みの負荷を抑えたい場合は Express またはStandard 連結アカウントを使用することをお勧めします。連結アカウントをより細かく管理したい場合は、Express または Custom 連結アカウントの使用を検討してください。お客様のビジネスに推奨されるアカウントタイプを確認する場合は、プラットフォームプロフィール をご覧ください。
Express および Custom 連結アカウントの使用には、追加コストが発生します。
Standard | Express | Custom | |
---|---|---|---|
組み込みの負荷 | とても低い | 低い | 非常に高い |
組み込みの方法 | API または OAuth | API | API |
不正使用と不審請求の申請の責任 | 連結アカウント | プラットフォーム | プラットフォーム |
プラットフォームが入金タイミングを指定できる | はい、プラットフォーム管理を使用 | はい | はい |
アカウント登録 | Stripe | Stripe | プラットフォームまたは Stripe |
本人確認情報の収集 | Stripe | Stripe | プラットフォームまたは Stripe |
連結アカウントはダッシュボードにアクセスできますか? | はい。フル機能のダッシュボード | はい。Express ダッシュボード | いいえ |
連結アカウントのサポート提供者 | プラットフォームおよび Stripe | プラットフォームおよび Stripe | プラットフォーム |
新しいコンプライアンス要件に合わせた自動更新 | はい | はい | いいえ |
組み込みを変更せずに新しい国をサポート | はい | はい | いいえ |
最適なプラットフォーム | オンラインビジネスの経験が豊富な連結アカウント | あらゆるタイプのプラットフォーム | ホワイトラベル的な機能に十分に専従できる大規模なエンジニアリングリソースを擁するプラットフォーム |
Standard の連結アカウントでは、ダイレクト支払い を使用する場合は連結アカウントが不正使用と不審請求の申請に対する責任を負いますが、デスティネーション支払い を使用する場合は異なることがあります。
Express 連結アカウント
「Express」 連結アカウントの場合、Stripe がアカウント登録と本人確認のプロセスに対応します。プラットフォームは 支払いタイプ を指定し、プログラムを使用して連結アカウントの 入金設定 を設定できます。プラットフォームは、不審請求の申請と返金に対する責任を負います。これは Custom 連結アカウントと同様です。
連結アカウントは Stripe とも多少のやり取りを行いますが、特に核となる支払い処理の機能については主にプラットフォームとやり取りすることになります。Express 連結アカウント保持者には、Stripe は (ダッシュボードの軽量版である) Express ダッシュボードを提供します。このダッシュボードで連結アカウント保持者は個人情報を管理したり、銀行への入金を確認できます。
Express 連結アカウントは以下の場合に使用します。
- 簡単かつ迅速に開始したい (Stripe にアカウント登録、管理、本人確認を任せる)
- デスティネーション支払いまたは支払いと送金別方式を使用したい
- 連結アカウントとのやり取りをできるだけ管理したい
Express 連結アカウントを使用するプラットフォームの例として、Airbnb などの 民泊のマーケットプレイス や、Lyft などの配車サービスが挙げられます。
グローバルなコンプライアンス要件は進化し、変化し続けています。Express では、要件変更時には Stripe が事前対応的に情報を収集します。このような場合に連結アカウントに伝える方法のベストプラクティスについては、Express アカウントのガイド をご覧ください。
Express 連結アカウントの利用対象国
Express 連結アカウントの作成時に利用対象国を 1 つ選択します。国を後から変更することはできません。
一部の国では、海外入金を使用する場合にのみ利用できます。
Express 連結アカウントがお住まいの国で利用可能になる時期を確認するには、Stripe にお問い合わせください。
Standard 連結アカウント
「Standard」 連結アカウントは、通常の Stripe アカウントです。連結アカウントが Stripe に直接接続されている場合、ダッシュボード へのログインや自身で請求の処理を行うことができます。
Standard 連結アカウントは以下の場合に使用することをお勧めします。
- すぐに開始したい場合、連携アカウントとのやり取りを細かく管理する必要がない場合
- ダイレクト支払いを使用したい
- 連結アカウントがオンラインビジネス運営について豊富な知識を持っている、またはすでに Stripe アカウントを持っている
- アカウントの問題に関する連結アカウントとの直接のやり取りを Stripe が行うことを希望する (本人確認の目的で追加の情報提供を依頼するなど)
Standard 連結アカウントを使用するプラットフォームの例としては、Shopify のような ストアビルダー や、オンラインの請求処理および決済サービスのような、サービスとしてのソフトウェア (SaaS) プラットフォームが挙げられます。
グローバルなコンプライアンス要件は進化し、変化し続けています。Standard 連結アカウント では、要件変更時には Stripe が事前対応的に情報を収集します。このような場合に連結アカウントに伝える方法のベストプラクティスについては、Standard アカウントのガイド をご覧ください。
国は変更できません
Standard 連結アカウント作成後に国を変更することはできません。
Custom 連結アカウント
「Custom」 連結アカウントはアカウント保持者からはほぼ見えないようになっています。連結アカウントとのあらゆるやり取りに関する責任は、お客様 (プラットフォーム) が負います。Stripe が必要とするあらゆる情報の収集もこれに含まれます。プラットフォームはアカウントの 設定 のすべてを変更することができます。プログラムを利用して 銀行またはデビットカードの口座 に入金することもできます。
Custom 連結アカウント保持者はダッシュボードにアクセスできません。また、Stripe がアカウント保持者に直接連絡することはありません。
Custom 連結アカウントは以下の場合に使用します。
- 連結アカウントとのやり取りを完全に管理したい
- 連結アカウントの情報を収集するために必要な大規模なインフラストラクチャーを構築し、カスタムダッシュボードの導入やサポートを行うことができる
- 連結アカウントとのあらゆるやり取りを管理し、連結アカウントと Stripe の間で直接のやり取りが発生しないようにしたい場合
Custom 連結アカウントの作成と管理には、他のアカウントタイプより導入の作業負荷が高くなります。詳細については、Custom アカウントで Connect を使用する をご覧ください。
グローバルなコンプライアンス要件は進化し、変化し続けています。要件が変わった場合に連結アカウントに伝える方法のベストプラクティスについては、Custom アカウントのガイド をご覧ください。
Custom 連結アカウントを使用する場合は、Custom アカウントの Connect 利用登録 を使用して連結アカウントから利用登録と本人確認に必要な情報を収集することをお勧めします。これにより導入作業の負荷が低減され、要件に変更が発生した場合にアカウント登録フォームを更新する必要がなくなります。
Custom 連結アカウントの利用対象国
Custom 連結アカウントの作成時に利用対象国を 1 つ選択します。国を後から変更することはできません。
一部の国では、海外入金を使用する場合にのみ利用できます。
Custom 連結アカウントがお住まいの国で利用可能になった際に通知を希望する場合は、Stripe にお問い合わせください。