請求メーターに移行する

使用量の記録から請求メーターに移行する方法をご紹介します。

Stripe は、使用量の記録による請求を廃止します。今後、従量課金の唯一のソリューションである請求メーターに移行できます。請求メーターには以下のメリットがあります。

高スループットの使用量レポート
請求書を生成する際に 1 時間の報告猶予期間がある
サブスクリプションの作成前に使用量を収集する

ただし、次の機能はサポートされていません。

max の集計式

請求メーターを導入しても、使用量の記録を引き続き使用できます。

請求メーターの概要

請求メーターを使用すると、特定のイベントの使用量を追跡できます。高スループットのイベントの取り込みと集計をサポートしています。

使用量の記録とは異なり、請求メーターでは、使用量を報告する前に顧客はサブスクリプションに登録している必要がありません。1 つのメーターで、複数の顧客の使用量を追跡できます。

請求メーターの詳細については、Stripe の導入ガイドをご覧ください。

メーターを作成する

請求メーターを作成します。詳しくは、メーターの設定をご覧ください。

新しい価格を作成する

請求メーターに関連付けられた新しい価格を作成します。新しい価格が以前の価格と同じ商品に対して設定されていることを確認してください。

使用量の記録を開始する

Note

移行が完了するまで、使用状況レコードを引き続き Stripe に送信する必要があります。レガシーの使用状況レコード API は、Stripe バージョン 2025-03-31.basil では削除されています。使用状況レコードを引き続き送信するには、2025-02-24.acacia 以前の API バージョンを使用する必要があります。

Billing Meter API への使用量の報告を開始します。Stripe は、顧客が新しい価格に登録されるまで、この使用量を顧客の請求書に反映しません。

詳しくは、使用量の記録をご覧ください。

オプション報告された使用量をクエリする

カスタムの期間の使用量を取得するには、従量イベントのサマリーを使用します。

サブスクリプションスケジュールを計画する

サブスクリプションスケジュールを使用して、請求期間の終了時に自動的に新しい価格に移行します。サブスクリプションスケジュールの詳細をご確認ください。

以前の価格に関連付けられたサブスクリプションを一覧表示します。

Stripe は、以前の価格に関連付けられたサブスクリプションのリストを返します。以下に例を示します。

{
  "object": "list",
  "data": [
    {
      "id": "sub_1P1Y6gDxxK6kAaV0rS7ojBjh"
,
      "object": "subscription",
      ...
      "items": {
        "object": "list",
        "data": [
          {
            "id": "si_PrGdqMmuM1DGbQ"
,
            "object": "subscription_item",
            ...
            "price": {
              "id": "{{OLD_PRICE_ID}}",
              "object": "price",
              ...
              "recurring": {
                "aggregate_usage": "sum",
                "interval": "month",
                "interval_count": 1,
                "trial_period_days": null,
                "usage_type": "metered"
              },
              ...
            },
            ...
          }
        ],
        ...
      },
      ...
      "schedule": {
        "id": "sub_sched_1P1XxjDxxK6kAaV0YygN4tf7"
,
        "object": "subscription_schedule",
        ...
        "current_phase": {
          "end_date": 1714759200,
          "start_date": 1712167200
        },
        ...
        "phases": [
          {
            ...
            "end_date": 1714759200,
            ...
            "items": [
              {
                ...
                "price": "{{OLD_PRICE_ID}}",
                ...
              }
            ],
            ...
            "start_date": 1712167200,
            ...
            "trial_end": 1712772000
          }
        ],
        ...
      },
      ...
    },
    ...
  ],
  "has_more": false,
  "url": "/v1/subscriptions"
}

サブスクリプションにスケジュールが設定されている場合は、請求期間の終了時に新しい価格に移行するために、既存のサブスクリプションスケジュールを更新する必要があります。サブスクリプションスケジュールが存在しない場合は、新しいスケジュールを作成します。

Note

サブスクリプションのスケジュールは、2025-02-24.acacia 以前の Stripe バージョンを使用して更新する必要があります。Stripe バージョン 2025-03-31.basil 以降では、従量制の料金にはメーターを使用する必要があります。

以前の価格に関連付けられた各サブスクリプションのサブスクリプションスケジュールを作成します。

Stripe は新しいサブスクリプションスケジュールオブジェクトを返します。

{
  "id": "sub_sched_1P1H37DxxK6kAaV0Iggc537m"
,
  "object": "subscription_schedule",
  ...
  "current_phase": {
    "end_date": 1714693634,
    "start_date": 1712101634
  },
  ...
  "phases": [
    {
      ...
      "end_date": 1714693634,
      ...
      "items": [
        {
          ...
          "price": "{{OLD_PRICE_ID}}",
          ...
        }
      ],
      ...
      "start_date": 1712101634,
      ...
    }
  ],
  ...
  "status": "active",
  ...
}

サブスクリプションスケジュールを更新して、新しい料金で phase を追加します。

移行をテストする

以前の価格に関連付けられたサブスクリプションでテスト顧客を作成します。

顧客タブに移動します。
+ 顧客を追加をクリックします。
顧客の名前を入力します。
新しい顧客に移動します。
サブスクリプションヘッダーの横にある + をクリックして、サブスクリプションドロワーを開きます。
以前の価格を選択します。
テスト用サブスクリプションを作成をクリックします。

サブスクリプションからサブスクリプションスケジュールを作成します。

新しい料金に移行するには、サブスクリプションスケジュールに phase を追加します。

テストクロックを使用して、サブスクリプションの変更をシミュレーションします。

サブスクリプションの導入のテストの詳細をご確認ください。テストクロックを使用して、模擬の使用量記録をはじめ、さまざまな状況をテストできます。テストクロックの詳細をご確認ください。